1990年以来の最小のフランスのトウモロコシ収穫は、干ばつの莫大な犠牲を示している
ukragroconsult.com 2022/09/16
Smallest French Corn Crop Since 1990 Shows Drought’s Huge Toll
フランスの農家は、過去 30年以上で最も少ないトウモロコシ収穫量を記録しており、夏の干ばつがヨーロッパの食料供給にもたらした多大な被害を浮き彫りにしている。
少なくとも 500年間で最悪の干ばつとなっていた可能性がある夏の間、暑さと乾燥がヨーロッパ大陸の大部分を覆った。これは、牧草地が枯れるにつれて牛に餌を与えるためにすでに冬の飼料備蓄に問題があり、ジャガイモから砂糖まであらゆるものの生産量の減少に直面している農家にとって特に残酷だ。
ヨーロッパ有数の農業大国であるフランスでは、トウモロコシの収穫が始まったばかりだ。
鶏や豚の飼料として使用されるトウモロコシの同国の生産量は、1990年以来の最低となる1160万トンに、25%減少すると、フランス農業省は 9月13日に発表した。悪天候により、油糧種子を除いて、昨年からほぼすべての作物の収穫量が減少した、と報告書は示した。
フランス外務省はトウモロコシについて「収穫量の減少を免れた地域はない」と述べた。
フランスのトウモロコシ収穫量の推移
FAO、フランス農業省
収穫量の減少は、食料価格を高く維持する恐れがある。7月の消費者の食品コストは、欧州連合では昨年から 12% 上昇し、英国ではさらに上昇した。不足を緩和するためにウクライナなどの国からトウモロコシを輸入しているが、戦争で荒廃した国からの輸入は、前シーズンに比べて半分に減少すると予想されている。
他の主要なEU生産国であるドイツとルーマニアの畑も干ばつに見舞われた。さらに、生産者は、収穫後にトウモロコシなどの作物を乾燥させるために使用される肥料とガスの高騰の問題に取り組んでいる。