インド首相とプーチン大統領の実際の会話

 

(※) 以下のような日本の報道を見まして、「苦言? 仲良しのこの国同士が?」と思い、報道を探してみましたが、会話の内容がわかりました。

(報道) モディ首相「戦争の時でない」 プーチン氏に苦言 (日本経済新聞 2022/09/16)


プーチン大統領がウクライナについてモディ首相に「あなたの懸念を理解しています」と述べる

NDTV 2022/09/17


中ロ主導の地域協力組織「上海協力機構(SCO)」首脳会議にて。

 

9月16日、インドのモディ首相は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、ウクライナ戦争が9か月目に入る中、地域首脳会議の傍らで、今は「戦争の時ではない」と語った。

モディ首相はサマルカンドでプーチン大統領に対し、ロシア軍がウクライナに侵攻して以来初めての会談を開始した際、以下のように述べた。

モディ首相:「閣下、私は今は戦争の時ではないことを知っています」

このモディ首相のコメントは、プーチン大統領がロシアの重要な同盟国である中国がウクライナでの紛争について「懸念」を持っていることを認めた翌日に出された。

プーチン大統領はインド首相に対し、2月に始まったウクライナ紛争をできるだけ早く終わらせたいと述べ、インドが戦闘に懸念を抱いていることを理解した。

プーチン大統領:「ウクライナでの紛争に関するあなたの立場や懸念は承知しています。…私たちはできるだけ早く、これを終わらせるために最善を尽くします」

プーチン大統領:「残念ながら、反対側のウクライナ指導部だけが、交渉プロセスの拒否を発表し、戦場での軍事的手段によって目標を達成したいと考えています」

両首脳は、上海協力機構(SCO)首脳会議の傍らで、二国間、地域、世界の問題について話し合ったことが分かった。

インドはまだロシアのウクライナ侵略を批判してはいない。インドとロシア政府は冷戦時代からの長年にわたる関係を築いており、ロシアは今でもインドにとって最大の武器供給国だ。

中国の習近平国家主席は 9月15日、中国は「互いの核心的利益」を支援するためにロシアと協力する用意があると述べたが、プーチン大統領は、中国政府がウクライナの状況について「懸念」を持っていることを認めた。