中国の「人口降雨作戦」が成功したのはいいとして、今度は降り止まぬ豪雨による大洪水に

(※) 8月25日、中国政府は干ばつ対策に、無人機による人工降雨作戦を敢行しました。

(報道) 中国の最新ドローン 水不足対策で人工降雨作戦を実施 (2022/08/30)

人工降雨は、雲がないと雨を降らせることはできないのですが、雲はあったのか、四川省などに雨が降ったのですけれど、その後、中国語の報道を見ますと、豪雨が降り止まなくなり、「大洪水に発展」してしまったようです。


四川省の「干ばつから洪水への激変」:危険を避けるために12万人近くが避難し、都江堰の景勝地は閉鎖された

soundofhope.org 2022/08/30

四川「旱涝急转」:近12万人转移避险 都江堰景区关闭

洪水に見舞われた四川省の大邑県

2か月以上にわたる高温と干ばつの後、四川省の広元、巴中、達州の地方政府は「干ばつから洪水への劇的な変化」によって引き起こされる山の急流や土砂崩れなどの地質学的災害を避けるために、 12万人近くの人々を緊急に避難させた。

チャイナ・ウェザー・ネットワークの報道によると、29日、四川省北東部、重慶北西部、陝西省南部で激しい大雨が降った。降雨量は 250- 366 mm に達し、この豪雨は 3日間続いている。

28日夕方 6時、中国共産党の国防総局は四川省と重慶市で4 段階の洪水防御緊急対応を開始し、地方に「干ばつと洪水の劇的な変化」を厳重に防ぐよう要請した。

「旱魃・洪水激変」とは、初期に旱魃が発生し、その後短期間に激しい降水が起こり、洪水をもたらす気象・水文現象を指す。前回の旱魃は流域内の植生や雨水の浸透などに影響を与えたため、同じ総雨量でも旱魃と洪水の急激な変化は、鉄砲水、土砂崩れなどの災害を引き起こす可能性が高くなる。

中国国営メディアによると、西嶺雪山に入る道路の一部が交通規制されている。また、現在、文京江鎮、街子鎮などの山岳景勝地では交通検問所を設置し、観光客の帰国を促している。

水資源部と中国共産党気象局は 8月 29日に黄色の警報を発し、8月 29日から 30日にかけて四川省中部と北東部、重慶北部、陝西省南部で鉄砲水が発生する可能性があることを示している。重慶北部は、山岳激流災害に対してオレンジ色の警報が発せられた。