ジェネリック大手の日医工が「医薬品の4割を製造中止」の可能性

 


後発薬4割の製造困難 日医工、一部は中止の可能性

富山新聞 2022/08/31

ジェネリック医薬品(後発薬)大手の日医工(富山市)は30日、主力の富山第一工場(滑川市)で製造していた医薬品422品目の約4割に相当する158品目について、現在の製造体制では生産が難しいことを明らかにした。同社はうち約130品目の製造を中止する可能性があるとしている。

日医工は昨年3月、医薬品の不適正製造で富山県から業務停止命令を受け、富山第一工場での生産を停止した。国や県の指導で品質の点検を進めた結果、158品目は早期の生産再開が困難と判断した。

うち約30品目は製造の改良で再開できる可能性があるが、130品目は重複品との統合などを検討する。日医工は不適正製造の発覚で業績が悪化し、私的整理の一つ「事業再生ADR」による経営再建を目指し、金融機関と協議している。