栃木県で、豚コレラにより5万4000頭が殺処分。国内で最大

(※) この報道の以下の部分は絶望的です。

> この養豚場では豚へのワクチン接種を実施しており…

豚熱ワクチンに効果がない、あるいは「むしろ感染を拡大させている」というようなことがあった場合、今後の状況はかなり厄介なのかもしれません。


匿名メールで豚コレラ発覚、国内最多5万4千頭殺処分へ…知事「報告あってしかるべき」span>

読売新聞 2022/07/24

栃木県は23日、同県那須烏山市の大規模養豚場で、家畜伝染病「CSF(豚熱= 豚とん コレラ)」が確認されたと発表した。

県は同日夕から約5万4000頭の殺処分を開始した。県によると、殺処分の頭数は、昨年4月の那須塩原市の2養豚場で発生した事例(計約3万9000頭)を超え、国内最多となるという。

県内の養豚場では今年3月の同県那珂川町の事例に続き4例目。県は、同日夕に対策本部会議を開き、養豚場の全ての豚の殺処分と埋却を約2か月で終えることなどを決めた。

経費として、2022年度一般会計予算に18億円を追加する専決処分を行った。10キロ圏内には別の養豚場が22か所あるが、いずれも豚へのワクチンは接種済みで、豚の移動・搬出制限は出さない。

県によると、21日に匿名のメールで情報提供があり、調査を開始。直近の1日当たり死亡頭数が平常時の約1・5倍に増えていることが判明したが、所有者からの通報はなかった。

福田知事は記者会見で、「家畜伝染病予防法に基づけば、速やかな報告があってしかるべきではなかったか」と指摘した。

この養豚場では豚へのワクチン接種を実施しており、防鳥ネット設置などの飼養衛生管理基準も6月までに満たしていた。