「完全にアウト…」連日の猛暑で高原野菜の産地から悲鳴、野菜が日焼けで廃棄「雨が欲しい」 長野
TBS 2022/07/02
統計開始以来、最も早い梅雨明けに加え、異常気象ともいえるような連日の猛暑。
長野県内の農家では深刻な影響が出始めています。
高原野菜の産地、小諸市。
畑ではレタスの収穫が行われていますが、ある「異変」が起こっていました。
「この辺もうダメですね、こういうのも日焼けでここだけ枯れちゃって、玉が焼けちゃって」
およそ50枚の畑で野菜を作る塩川東さん。
連日の暑さと雨不足に頭を悩ませています。
「普段ならまだ梅雨の時期なので今作っているのも梅雨の品種だったりするので暑さに対応できない、しなびちゃったり日焼けして結構ロスが多い」
例年だとこの時期はまだ梅雨にあたりますが、小諸市ではここ1週間以上まとまった雨が降っていません。
隣の佐久市は、きょうまで4日連続の猛暑日となっていて、小諸市でも記録的な暑さに見舞われています。
「完全にアウトです」
「熱でもうすごい熱いんですよこれはダメですね」
日焼けしたり腐った野菜は出荷できず、廃棄するしかありません。
塩川さんは重機を使い、畑に水をまく作業を夜中まで繰り返して対応していますが、それでも畑の水分が足りなくなってしまうそうです。
植えて間もない苗も日焼けをし、育たなくなってしまいました。
全ての場所に水やりの手が回らず、これ以上の生育を諦めざるを得ない畑もあります。
「ちっちゃいまんま・・・」
塩川さんはこの暑さが続けば、さらに影響が出ることを心配しています。
「この後も暑さの影響を受けたところがまだまだ続くので、正直厳しいですね、暑いし野菜も思うようにいかないので心身ともにきています、雨が欲しいです」
野菜に大きな打撃を与える猛暑。
農家には深刻な状況が続きそうです。