アフガニスタン地震の死者が1000人を超える

 

(前報道) [アフガニスタン東部でM5・9の地震、少なくとも280人死亡]という報道 (2022/06/22)


アフガニスタンで地震1000人以上死亡 家屋倒壊多数で被害拡大

NHK 2022/06/23

アフガニスタン東部で発生したマグニチュード5.9の地震では、これまでに1000人以上が死亡しました。現地では多くの家屋が倒壊して閉じ込められている人たちがいるとみられ、被害のさらなる拡大が懸念されています。

日本時間の22日午前6時前、アフガニスタン東部のホスト州を震源とするマグニチュード5.9の地震が発生しました。

ホスト州の隣のパクティカ州の当局者はNHKの取材に対し、これまでに1000人が死亡し、1500人がけがをしたことを明らかにしたほか、ホスト州の当局者も少なくとも30人が死亡、100人以上がけがをしたとしています。

またUNAMA=国連アフガニスタン支援団の担当者は記者会見で「2000棟近くの家屋が倒壊しているとみられる。アフガニスタンの家族は少なくとも7人から8人で、複数の家族が一緒に住んでいることもある」と述べて被害のさらなる拡大に懸念を示しました。

この地域では、ひぼしレンガを積み上げた家屋が多く、地震は現地時間の午前2時前に発生していることから、多くの人が倒壊した家屋の下に閉じ込められているとみられ、救援隊による捜索活動が行われています。

地震の後イスラム主義勢力タリバンの最高指導者アクンザダ師は声明を発表し、国際社会に対し、地震で被害を受けた人たちへの支援を求めました。

アフガニスタンでは2015年にも北部で発生したマグニチュード7.5の地震で、隣国のパキスタンと合わせて300人が死亡しています。

多くの人が犠牲になったパクティカ州で22日撮影された映像では、壁に亀裂が入り、一部が崩れてなくなった住宅やその周りにがれきが散乱している様子が確認できます。

また、救助にきたとみられるヘリコプターが到着すると、住民などが協力してけが人を運び込もうとしている様子もとらえられています。