通常は砂漠地帯でのみ発生する砂嵐「ハブーブ」が、アメリカの北西部で発生するという異例な現象

 

(※) ハブーブ – Wikipedia より

ハブーブとは、乾燥地域における強い砂嵐のこと。アフリカ北部のサハラ砂漠、アラビア半島、クウェート、イラクなどでは高い頻度で発生する気象現象である


珍しいハブーブがアメリカ北部平原で発生

zerohedge.com 2022/05/14

Rare Haboob Rips Through Northern Plains

米北中西部(ノーザンプレーンズ)の一部で、5月12日の夕方に「ハブーブ」と呼ばれるまれな気象現象が発生した。

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ハブーブは砂漠でよく見られる砂嵐だが、この日、アイオワ州、サウスダコタ州、ミネソタ州の一部を襲っているのが発見された。

ノーザンプレーンズには砂漠はないが、米国中部の一部で進行する激しい干ばつに続いて、ハブーブが発生した。

ノーザンプレーンズでハブーブが発生することは非常にまれで あり、1930年代のダストボウル時代(1930年代の約10年間、アメリカ中西部を激しい嵐が何度も襲い、アメリカの農作が荒廃した時代)の砂嵐に似ているように見える。

現在、ノーザンプレーンズ地域の農業生産者たちたちは、厳しい干ばつ状態か、あるいは、あまりにも多い雨と戦っており、農作状況に影響が出ている。

この状態が作物生産の植物の成長期を圧倒しており、穀物の食料インフレ圧力を高める可能性があることを示唆している。