テキサス大学の研究で「肥満の青年の50%以上がうつ病」であることが判明

 


肥満の青年の半数以上をうつ病が襲う

MDedge 2022/04/22

Depression strikes more than half of obese adolescents

160人の個人からのデータに基づくと、肥満の青年の50%以上が、メタボリックシンドロームのいくつかの要素に関連するうつ病の基準を満たしていた。

ヒューストンのテキサス大学健康科学センターの医学生である Nisha Gupta 氏によると、以前の研究では、肥満の代謝的影響は成人のうつ病の共存によって悪化することが示されていたが、肥満の青年における同様の関係は調査されていなかった。

「この関係は、過度のストレス反応と不健康な生活習慣によって説明されます」と研究者たちは述べ、COVID-19のパンデミックの間に増加したという。

小児学会の年次総会で発表された研究で、研究者たちは、2018年7月1日から2021年12月3日までの間に小児体重管理クリニックで見られた160人の肥満青年からのデータをレビューした。

うつ病は、Patient Health Questionnaire–9(PHQ-9 ※ うつ病セルフチェック)を使用して評価された。この研究の目的は、うつ病と診断された場合とされていない場合の肥満の若者におけるメタボリックシンドロームの構成要素の有病率を比較することだった。

全体として、患者の46%のPHQ-9スコアは5未満であり、これは臨床的に有意なうつ病がないと定義された。合計26%が現在または以前にうつ病と診断され、25%が中等度から重度のうつ病の基準を満たし、PHQ-9スコアが10以上だった。特に、うつ病の既往歴のない個人の18%は、中等度から重度のうつ病の基準を満たしていたと研究者たちは述べている。

日中の倦怠感や睡眠障害を報告した10代の若者たち、および週に7回以上外食したと報告した10代の若者たちは、これらの報告がない若者たちよりも高いスコアを示した。

実験室での分析では、PHQ-9スコアが高いほど、体重、肥満度指数、体脂肪率、拡張期血圧、空腹時インスリンの増加と有意に関連していた。

研究結果は、サンプルサイズが比較的小さいために制限されていた、と研究者らは述べた。しかし、この結果は、うつ病が一般的であるが、肥満の青年ではしばしば過小診断されていることを示唆しており、うつ病のスクリーニングは肥満管理の一部であるべきだと言う。