NASAの探査機MAVENが3I/ATLASの撮影直後に「異常」に見舞われ、地球との通信が不能に
iflscience.com 2025/12/12
Fresh From Capturing Image Of 3I/ATLAS, NASA’s MAVEN Suffers “Anomaly” And Is No Longer Communicating With Earth

探査機MAVENによる星間彗星 3I/ATLAS の画像
NASA の火星大気および揮発性物質の進化を調査している MAVEN 探査機は、原因不明の「異常」により NASA の深宇宙ネットワークとの連絡が取れなくなり、地球との通信ができなくなった。
NASAの火星探査機 MAVEN は、2013年11月に打ち上げられ、火星への長い旅が始まった。2014年9月には火星の周回軌道に入り、火星の上層大気、電離層、そして火星の大気圏からの脱出につながる太陽風との相互作用を調査するミッションを開始した。
10年以上にわたり、火星の大気の観測を行い、その成果を NASA の巨大無線アンテナ群であるディープ・スペース・ネットワーク(DSN)を介して地球に送信してきた。
ディープ・スペース・ネットワークは惑星間探査ミッションと通信を行う国際ネットワーク。例えば今年は、高エネルギー荷電粒子によって惑星の大気圏上層から原子が弾き出される「スパッタリング」の直接的な兆候を初めて検出した。
この火星探査機 MAVEN は、今年初めには星間彗星 3I/ATLAS の画像も撮影し、当初のミッション終了日である 2022年以降も運用されている。
この延長により、探査機は 2025年9月まで運用されたが、その後も MAVEN は運用を継続していた。12月6日に NASA の地上局との通信が途絶えたため、探査機の状況は不明だ。
NASA は今週の声明で、「 MAVEN からのテレメトリは、火星の裏側を周回する前はすべてのサブシステムが正常に動作していることを示していました。探査機が火星の裏側から現れた後、NASA の深宇宙ネットワークは信号を観測しませんでした」と説明した。
「探査機と運用チームは、状況に対処するために異常を調査しています」
惑星間探査機や深宇宙探査機では通信途絶は珍しくなく、NASA は問題を解決し、通信を再開する方法を見つけ出す傾向がある。
2023年には、NASA はボイジャー2号との通信が途絶えたが、わずか数日後に通信を再開した。NASA が MAVEN でも同様の対応ができることを期待している。
現時点では、NASA は新たな情報が入り次第、随時情報を共有すると述べている。