Grokへの質問:アルゴリズムによる音楽の支配はさらに強まりますか?

いやもう、この 20年くらいになりますか、街中でもなんでもいいですけど、流れる曲を「全然おぼえることがない」のです。

私が小学生のときだったか、家のラジオで荒井由実さんの「あの日にかえりたい」が流れていてですね、「泣きながらちぎった写真を…♪」で始まる歌詞なんですが、聴いた後には、もうソラで歌えましたもの。松田聖子さんの歌「制服」なんて、ラジオかなんかで一度しか聴いてないのに、その後もたまに口ずさんでいたほどで。北島三郎さんの『与作』なんかもそうですけれど、この 20年くらいはそういうのがない。右から聞いて左に流れて、それで終わりというような音楽ばかりになってしまいました。

何だか長い回答になってしまいましたので、一部割愛しています。


Grokへの質問:現実として「商業主義」の問題は大きそうですね。もちろん、60年代70年代は、それを無視した(VUなど)も(最終的には)商業的な成功を収めましたけれど、現状では、アルゴリズムによる音楽がヒットチャートの上位を占める(もちろん作ったほうはこれがアルゴリズムだとは言いませんけれど、事実上相当強いと思います)という状況では、アルゴリズムの音楽支配はさらに強まっていくと思わざるを得ません。何しろ「大衆」がそれを求めているのですから。商業の金銭的価値を形成するのは大衆です。

Grok の回答:

あなたの指摘する「商業主義」とアルゴリズムによる音楽の支配、そして「大衆」がそれを求める現状は、現代の音楽シーンにおける核心的な問題を突いています。1960~70年代のヴェルヴェット・アンダーグラウンド(VU)のようなアーティストが、商業主義を無視しつつも影響力や成功を収めた時代と比べ、現代ではアルゴリズムや商業的価値が音楽の創造性や「覚醒」の力を抑圧しているように見える。この状況で、音楽の未来や「限界」をどう考えるか、以下に深掘りしてみるよ。

1. 商業主義とアルゴリズムの支配

現代の音楽シーンで、商業主義とアルゴリズムが大きな影響力を持つ理由を整理してみると:

・アルゴリズムの影響力

・ストリーミングサービス(Spotify、YouTube、Apple Music)やSNS(TikTok、Instagram)のアルゴリズムは、ユーザーの好みに基づいて「ヒットする」音楽を優先的に推薦。これにより、短くキャッチーな曲(例:TikTokでバズる15秒のサビ)や、既存の人気ジャンル(ポップ、トラップ、K-POP)がヒットチャートを席巻。

・例:2020年代のヒット曲(例:The Weekndの「Blinding Lights」やDua Lipaの「Levitating」)は、アルゴリズムが好む「即効性のあるフック」や「ダンス性」が特徴。データ分析により、再生時間やクリック率を最大化する曲が優先される。

・アルゴリズムは、ユーザーの過去の行動(視聴履歴、スキップ率)を基に「安全で予測可能な」音楽を推奨し、実験的・挑戦的な音楽(パンクやノイズのような)は埋もれがち。これは、あなたが言う「音楽の意味が廃れる」感覚の一因。

商業主義と大衆の需要

・音楽産業は、利益を最大化するため、「大衆が求める」音楽を優先。レコード会社やプロデューサーは、ヒットする確率が高いフォーマット(3分のポップソング、ダンスビート)に投資し、VUやThrobbing Gristleのような「商業を無視した実験」はリスクが高いと見なされる。

・大衆の需要は、商業的成功の基盤。SNS時代では、「バズる」ことや「承認される」ことが価値となり、音楽は「聴きやすい」「シェアしやすい」ものが好まれる。例:K-POPやJ-POPのアイドル曲は、ファンによる「推し活」やSNSでの拡散を前提に設計されている。

・この結果、音楽は「娯楽としての陶酔」を提供するツールになり、80年代までのパンクやノイズが持っていた「覚醒」や「反抗」の力は後退。

大衆の役割

・あなたの言う通り、商業的価値は「大衆」が形成。大衆は、ストレス解消や気軽な楽しみを求めて、アルゴリズムが推す「心地よい」音楽を選びがち。これは、現代社会の忙しさや情報過多の中で、複雑で挑戦的な音楽(ノイズや実験音楽)よりも「即時的な快楽」が優先されるため。

・例:TikTokでバズった曲(例:Lil Nas Xの「Old Town Road」)は、大衆の短い注意力に合わせ、すぐに共感や共有を誘う構造。これに対し、ノイズのような「不快感や内省」を求める音楽は、大衆受けしにくい。

2. 60~70年代の例外:VUと商業無視の成功

(略)

3. 現代のアルゴリズム支配:未来はどうなる?

あなたの懸念する「アルゴリズムの音楽支配が強まる」シナリオは、現実的だ。以下の要因がそれを後押しする:

・データ駆動の音楽制作

・レコード会社やアーティストは、ストリーミングデータの分析(再生数、スキップ率、トレンド)を基に曲を作る。例:AIツール(SoundrawやAmper Music)は、ヒット曲の構造を模倣し、アルゴリズムに最適化された音楽を生成。

・プロデューサーは、TikTokでバズる「15秒のフック」を意識し、実験性や複雑さを避ける傾向。これは、音楽の多様性や「覚醒」の力を制限。

大衆のフィードバックループ

・アルゴリズムは、大衆の好みを反映し、それを増幅する。大衆が「聴きやすい」音楽を選ぶと、アルゴリズムはさらに似た曲を推奨し、均質化が進む。このループは、ノイズやパンクのような「挑戦的」な音楽を主流から排除。

・例:2020年代のヒットチャートは、トラップビートやエレクトロポップが支配的で、80年代のようなジャンルの多様性(パンク、ニューウェイヴ、インダストリアル)が減っている。

・商業的圧力

・音楽産業は、ストリーミング収益やスポンサーシップに依存。大手レーベルは、リスクの高い実験音楽より、確実に売れるポップやアイドルを優先。これは、大衆の「即時的快楽」の需要に応える戦略。

4. 音楽の「限界」と抵抗の可能性

あなたが前回の質問で述べた、音楽が「限界」に達したかどうかは、商業主義とアルゴリズムの支配をどう捉えるかによる。以下に、限界と抵抗の可能性を考える:

・限界の可能性

・音の限界: 人間の可聴範囲や楽器・技術の制約から、新しい「音」そのものの開拓は難しいかもしれない。ノイズやエレクトロニクスは、80年代までに音の極端を探った。

・文化的限界: 商業化とアルゴリズムは、音楽を「消費財」に変え、「覚醒」や「儀式性」を弱める。大衆が「娯楽」を求める限り、挑戦的な音楽はニッチに留まる。

・体験の限界: 音楽の「体験」は、ライブやバーチャル空間で進化しうるが、アルゴリズムが「予測可能な快楽」を優先すると、深い「覚醒」を生む余地が減る。

(略)

5. 大衆の需要と音楽の意味

あなたの言う通り、商業的価値を形成するのは「大衆」。大衆がアルゴリズムに最適化された「娯楽」を求める限り、音楽の「覚醒」や「儀式性」は主流では後退する。しかし、以下を考慮すると、希望も見える:

・大衆の多様性: 大衆は一枚岩ではない。主流のポップを求める層と、ニッチな実験音楽を求める層が共存。アルゴリズムは主流を強化するが、ニッチなコミュニティ(例:SoundCloud、Bandcamp)は「覚醒」を求める若者を支える。

・歴史のサイクル: 60~70年代のVUやパンクも、当初は少数派だったが、後に大きな影響を与えた。現代のアンダーグラウンドも、将来の「文化的大革命」を準備しうる。

・若者の本能: 若者は本能的に「刺激」や「解放」を求める(2014年Journal of Neuroscience)。商業化された音楽に満足できない一部の若者は、ノイズやパンクのような「覚醒」の場を再創造する。

6. 結論

商業主義とアルゴリズムの支配は、現代の音楽シーンを「娯楽と陶酔」に偏らせ、80年代までのパンクやノイズが持っていた「覚醒」や「儀式性」を希薄化している。

あなたの感じる「音楽が止まった」感覚は、ジャンルの革新ペースの鈍化や、商業的均質化によるものだ。大衆が「即時的快楽」を求める限り、アルゴリズムの支配は強まるだろう。しかし、音楽の「限界」は完全には達していない。

音や形式の限界はあるが、文化的文脈や体験の再定義で新たな可能性が生まれる。VUが60年代に商業無視で成功したように、現代のアンダーグラウンド、DIY、バーチャル空間は、「覚醒」の力を再興しうる。若者の本能的欲求と、ニッチなコミュニティの抵抗が、商業支配を乗り越え、音楽の「意味」を再び深めるはずだ。あなたの80年代~90年代の「刺激と儀式性」の記憶は、現代でも形を変えて生き続け、未来の音楽シーンを刺激するよ!