イラン政府がほぼ全土のインターネットを遮断





イランでは紛争の深刻化によりインターネットがほぼ遮断された

NBC NEWS 2025/06/18

Iran plunged into an internet near-blackout during deepening conflict

このインターネット接続の中断は、イスラエルのインフラ攻撃によるものではなく、イラン政府の決定によるものと思われる。

イスラエルがイランへの爆撃を続ける中、イランでは火曜日 (6月17日)、ほぼ全面的なインターネット遮断に陥った。

世界のインターネット接続状況を追跡しているケンティック社とネットブロックス社の 2社は NBC ニュースに対し、イランのインターネット接続が現地時間午後5時半頃に急激に低下し、イランが紛争に深く関与する中で、イラン国民が外の世界にアクセスし情報を共有する能力が制限されていると語った。

この減少は、イスラエルによるインフラ攻撃によるものではなく、イラン政府の決定によるものとみられる。

イラン政府のファテメ・モハジェラニ報道官は、イスラエルによるサイバー攻撃への対応としてインターネットアクセスを制限したと述べた。

イランのインターネットアクセスは制限されているものの、完全に遮断されているわけではない。イランは、この攻撃で少なくとも 224人が死亡したと発表している。イスラエルは、イランの報復攻撃で少なくとも 24人が死亡したと発表している。

インターネットの速度低下は、海外のサイトにアクセスするために使われる仮想プライベートネットワークなどのサービスに特に影響を与えているようだ。

イランの人権擁護を訴える非営利団体ミアーン・グループのデジタル権利・セキュリティ担当ディレクターのアミール・ラシディ氏は NBC ニュースに対し、ワッツアップやインスタグラムなど一部の西側諸国のコミュニケーションアプリ、またアップルの App Store やグーグルの Play Store がイラン国内でブロックされていると語った。

ワッツアップの広報担当者は NBC ニュースに対し、親会社の Meta は同社が利用しているインターネットプロバイダーをブロックしているイランといたちごっこを続けていると語った。