「100万分の1未満の確率」…中国で発見された「希少血液型」の正体
中央日報 2025/06/19
中国雲南省の少数民族自治区で世界的に極めて珍しい希少血液型である「p型」血液型が発見されたと中国現地メディアが報道した。
18日紅星新聞、極目新聞などによると、雲南省文山チワン族ミャオ族自治州の血液センターは16日、O型献血者の血液を検査しているときに希少血液型であるp型を確認したと明らかにした。同センターが設立されて以来、22年間累積57万人の献血者を受け入れながら初めて発見された事例だ。
センターは広州血液センター臨床輸血研究所との協力下に進めた抗体検査でこのような事実を確認した。
P型は1927年オーストリア生まれの米国病理学者カール・ラントシュタイナーが初めて学界に報告した希少血液型だ。
A・B・AB・O型とは異なるP型は従来ABOとRh血液型システムでは識別されないため診断が難しく見逃しやすい類型だ。
P型血液型はP1・P2・P1k・P2k・pなどに細分されて、このうち「p」型が最も珍しい。専門家はp型に生まれる確率を100万分の1未満と推定する。
中国では昨年1月江蘇省の泰興市人民病院でもp型が確認されたことがあり、p型保有者は全国的に12人しかいないことが知らされた。
今回の発見でp型の輸血などによる潜在的危険に備えることができることになったとメディアは伝えた。
特にp型保有者は同じ血液型だけで輸血が可能で、女性がp型である場合、習慣性流産と胎児死亡の危険があり格別の管理が必要だと強調した。