タイ・カンボジア国境での戦闘が激化





タイ・カンボジア国境での戦闘が激化。タイ軍は国境警備隊に検問所の警備を許可した

ntdtv.com 2025/06/07

泰柬边境交火情势升温 泰军授权边境部队管控关口


2025年3月26日、カンボジアとタイの国境にあるオッダーミエンチェイ州にある係争中の古代クメール寺院を警備するカンボジア兵(右)とタイ兵(左)。

5月28日、タイ軍とカンボジア軍は国境の係争地で銃撃戦を起こし、カンボジア軍 1名が死亡、数名が負傷した。双方は解決策について未だ合意に至っておらず、事態は緊迫化している。

本日(6月7日)、タイ軍司令官は陸軍国境部隊司令官に対し、タイ・カンボジア国境における各種検問所の開閉を司る権限を与えた。

5月28日の両国間の衝突について、タイ王国陸軍は、タイ東部ウボンラチャタニー県近郊でカンボジア軍が最初に発砲したと発表した。タイ軍はカンボジア国境警備隊に報復した。約 10分間の戦闘の後、カンボジア側は停戦を要請した。

タイは、自国の行動は自衛行為であり、国家主権を守るために必要な措置であり、対応は適切かつ均衡しており、国際法に準拠していると主張している。

しかし、カンボジア軍は、カンボジア北部のタイ国境にあるプレアビヒア州を巡回中のカンボジア軍を攻撃したのはタイ兵だと主張した。

カンボジアは国境紛争地域を国際司法裁判所(ICJ)に付託する準備を進めており、タイは既存の二国間メカニズムを通じてカンボジアと交渉することを望んでいる。しかし、両国はこの件で合意に至らず、タイ・カンボジア国境情勢は悪化している。

セントラル・ニュース・エージェンシーによると、タイのパトンターン・シナワット首相は昨日、国家安全保障会議を招集した。首相は、軍は状況を把握し、エスカレーション行動が必要な場合には対応しながら、タイの主権を守る準備ができていると述べた。

タイ陸軍報道官のウィンタイ・スワリー氏は本日、パナ・クラーウプロットゥーク陸軍司令官が、ブラパ任務部隊とスラナリー任務部隊の司令官にタイ・カンボジア国境の各種検問所の開閉の責任を認める命令に署名したと述べた。

カンボジアとタイの国境は 800キロメートル以上に及び、その大部分はフランス植民地時代のインドシナ半島で画定されたものだ。両国は長年、国境問題をめぐって争ってきた。