アンディ・ウォーホルの複数の作品がオランダで「ゴミとして廃棄」されていた模様

以下のようなもので、ベアトリクス女王というオランダの元女王など、世界の 4人の君主を描いた16枚セットの作品だそうです。





ウォーホルの版画を含む失われた芸術作品は「おそらく」ゴミ箱に捨てられた

Dutch News 2025/04/25

Lost art, including Warhol print, was “probably” binned

ウォーホルによる自身の版画展に出席したベアトリクス王女。

公式調査によると、昨年ブラバント州マースホルスト市(オランダ)の敷地内から行方不明になった美術品 46点は「おそらく」市のゴミ収集車で運び去られたものと思われる。

失われた作品の中には、アンディ・ウォーホルの 1985年のシリーズ「レイニング・クイーンズ」からベアトリクス女王のシルクスクリーン版画がある。

このシリーズは、イギリスのエリザベス2世、オランダのベアトリクス女王、デンマークのマルグレーテ2世、エスワティニ(旧スワジランド)のントンビ・トワラの 4人の君主を描いた 16枚のカラフルな版画から成っている。

これらの芸術作品の一部は芸術家に返還され、一部は地元の美術館に寄贈され、一部は元の所有者であるウーデン市議会がマースホルストの一部となった際に新しい市庁舎に収蔵されたが、しかし、約 50点の美術作品は所在が不明だった。

市当局の調査によると、ウォーホルの作品を含むこれらの作品は、おそらく地元の廃棄物焼却施設に運ばれたと考えられる。

マースホルスト市長のハンス・ファン・デル・パス氏は、地元放送局に以下のように語った。

「貴重品をこんな風に扱うのはおかしい。しかし、このようなことが起きてしまった。申し訳なく思っている」

調査官たちによると、これらの美術品は 1923年の市庁舎の修復工事中、地下室に保管されていたが、何度か移動され、パイプの漏れで損傷したという。

作品がいつ廃棄されたのか、そして誰がゴミと一緒に処分したのかは不明だ。

アンディ・ウォーホルの版画は 2023年9月に発見され、水害を受けていた。10月には消失していた。

マースホルスト社の関係者は、この報告書によって、作品が再び現れるという希望は完全に打ち砕かれたと述べた。