(コメント)最近、昔の知り合いなどと会うと、「初めて会ってから40年 (@_@)」ということに気づくこともありまして、自分も長いことないなあ、とか思う部分もあり、寝る前に思い出投稿をしようと思います。
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Herbie Hancock – Rockit (1983)
この曲は、それから十数年経って、さらにいろいろな後々への影響を知るわけですけれど、このプロモーションビデオを見たときには、結構ショックを受けました。以下です。
これは確か、アメリカで R指定だったか、テレビ放映禁止だったかの対象になったと記憶していますけれど、今見れば、それもわからなくもないです。非常にショッキングなビデオでした。同時に憧れの対象ともなりました。
ここまで挑発的で革新的なプロモーションビデオは見たことがなかったです。
この曲は、この年の米グラミー賞をとりまして、グラミー賞の舞台で演奏されるわけですけれど、何より、この曲が、その後の数年に世に出てきた「スクラッチミュージック」というもののアーティストたちの原動力となったということを後で知ります。
この曲の中で「キュッキュッキュッ」という音が長く入るのですが、それは当時の黒人ストリート音楽の中の人であった、グランドミキサーDXT という DJ による演奏でした。
誰も、レコードを前後にこすって音を出すというような、スクラッチなんてことを知らなかった頃のことです。
グラミー賞授賞式の演奏でのグランドミキサーDXT
このあたりのことは、十数年前に書いたこちらの記事で少しふれています。
ともかく、こういうカルチャーに普通にふれられていた時代ということを考えると、私などは良い時代に生きていたんだなあと思います。
この頃までの黒人の人たちの音楽(あえて「黒人」と書きます)は、どこまで崇拝してもしきれないほど偉大なものばかりでした。もう、そういう人たちが本当に数限りなくいます。