パキスタン政府が軍事境界線沿いの住民たちに「2カ月分の食糧の備蓄」を指示





パキスタン支配下のカシミール:緊張が高まる中、住民に食料備蓄命令

Daily Star 2025/05/03

Pakistan-controlled Kashmir: Residents ordered to stockpile food amid tensions

軍事境界線沿いでは銃撃戦が続いている。

パキスタンが実効支配するカシミール地方は昨日、先月の致命的な攻撃を受けて宿敵同士の間で緊張が高まる中、同地域のインド側との事実上の国境付近の住民に対し、食料の備蓄を呼びかけた。

インドは、4月22日にインド領カシミール州の観光地パハルガムで武装集団が民間人を襲撃し、26人が死亡した事件について、パキスタンの責任を主張している。パキスタンはこの主張を否定している。

インド軍によれば、両核武装国は事実上の国境である軍事境界線(LoC)沿いで 8夜連続で砲撃戦を繰り広げており、不安を抱く隣国は報復として一連の懲罰的外交措置を講じていると AFP が報じている。

「実効支配線沿いの 13選挙区に 2か月分の食糧を備蓄するよう指示が出された」とパキスタン領カシミールのチャウドリ・アンワル・ハク首相は昨日、地方議会で述べた。

同氏はまた、地域政府は、この 13選挙区への「食料、医薬品、その他あらゆる基本的な必需品」の供給を確保するため、10億ルピー(約 5億円)の緊急基金を創設したと述べた。

同氏は、統制線沿いの地域の道路の維持管理に政府および民間所有の機械も配備されていると述べた。

一方、パキスタンも昨日、パハルガムテロ事件を受けてインド政府がビザを取り消す決定を下したことを受け、インド国内に取り残された自国民に対しワガ国境検問所の利用を引き続き許可すると発表した。