スイスで4月中旬に「観測史上最大」の短時間積雪量を記録。2日間で2メートル超

「4月として」ではなく、すべての観測記録を更新したようです。





スイスで記録的な積雪、2日間で226センチメートルの降雪

Snow Brains 2025/04/18

Record-Breaking Snow Totals in Switzerland as 89″ Falls in 2 Days

スイスのシンプロン地方にあるボルテルゼー観測所で、スイスの降雪記録が新たに樹立された。

わずか 2日間で 226センチメートルの降雪があり、3日間で 247センチメートルの積雪となった。

2025年4月15日から 17日にかけて記録されたこの前例のない現象は、スイスで短期間に観測された降雪量としては過去最大となり、 1999年4月にベルニナ峠で 2日間で 215センチメートルを記録した記録と、1990年2月にヴァイスフルーヨッホで 3日間で 229センチメートルを記録した観測記録を上回った。

ボルテルゼー観測所の積雪記録

whiterisk.ch

降雪の主な原因は、ジェノヴァ湾上空で発生した低気圧「ハンス低気圧」だった。イタリア気象局によって命名されたハンス低気圧は、地中海から強い南東の流れを導き、暖かく湿った空気を南アルプス山脈へと運んだ。

この気団は山岳地帯に衝突すると上昇気流となり、南斜面、特にシンプロン地方で激しい地形性降水をもたらした。この湿った空気と高高度の冷たい気団との相互作用により、激しい降雪が発生し、ボルテル湖では記録的な積雪が観測された。

この気象システムの影響は、降雪記録の記録更新だけにとどまらなかった。

スイスのツェルマットやフランスのヴァルディゼールなど、いくつかの主要スキーリゾートは、雪崩の危険性が高まったため、大雪により閉鎖を余儀なくされた。

これらのリゾートへの鉄道と道路のアクセスは一時的に遮断され、ヴァレー州北部の一部では停電が発生した。アルプス山脈全域で雪崩、洪水、地滑りの危険性が高まったため、当局は雪崩警報と気象警報を発令した。