[EUのオミクロン感染、すべて無症状または軽症]というブルームバーグ報道

 


【新型コロナ】EUのオミクロン感染、全て無症状または軽症

techinsight.jp 2021/12/01

新型コロナウイルスの「オミクロン変異株」は、欧州連合(EU)では域内11カ国で少なくとも合計44件の感染が確認された。ただ、今のところ全て無症状か軽症だった。欧州疾病予防管理センター(ECDC)が明らかにした。

英アストラゼネカとワクチンを共同開発したオックスフォード大学は、ワクチンで得られた免疫にオミクロン変異株が与える影響について研究。広報担当者は「この1年間に複数の変異株が出現したが、重症化を防ぐという面でワクチンは高いレベルでの予防効果を維持してきた。オミクロンが例外である証拠は現時点で見受けられない」と述べた。

こうした見解は、一部のワクチンメーカーによる悲観的な見方とは対照的だ。モデルナのステファン・バンセルCEOは先に、オミクロン株に対しては既存ワクチンの効果がはるかに弱いとの見通しを示していた。

ブルームバーグが毎月まとめる世界で最も安全な国・地域の番付「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」の最新版では、数カ月にわたり上位を占めてきた欧州諸国が後退し、アラブ首長国連邦(UAE)が1位に浮上した。UAEでは、1日当たりの新規感染者が10月半ば以降100人未満を維持し死者はほぼゼロ。ワクチン接種率は国民100人に対して200回以上で世界最高の部類だ。

日本国内でも初めてオミクロン株への感染が確認された。感染したのは30代のナミビア人の外交官で、ワクチンを2回接種済みだったという。

米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は2億6243万人、死者は521万人をそれぞれ上回った。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計79億6000万回を超えた。