地震が続くエーゲ海のサントリーニ島(人口1万5000人)から6000人以上が島外に避難

非常に活発な群発地震がこの数日続いています。こちらの記事にあります。





「島全体が空っぽになった」ギリシャの観光地サントリーニ島、地震で数千人が避難

CNN 2025/02/04

‘The whole island has emptied:’ Thousands flee Santorini as quakes rattle Greek tourist haven

ギリシャの有名な観光地サントリーニ 島では数百回の地震が続き、数千人が島から避難した。

ギリシャの公共放送ERTによると、ここ数日で 6,000人以上の住民が島を離れた。2月4日の早朝、島の港では数百人の人々が荷物を抱え、アテネ行きのフェリーを待っている姿が見られた。

4日早朝にはマグニチュード 4.8の地震が記録されたが、これは週末に記録されたマグニチュード 4.9の地震にわずかに及ばない規模で、これまでで最大だった。過去 3日間で、エーゲ海のサントリーニ島と近隣のアモルゴス島、イオス島の間でマグニチュード 3.0の地震が約 550回記録されている。

ギリシャの地震対策計画・保護機構(OASP)は、激しい地震活動が数週間とは言わないまでも、さらに数日間続く可能性があると推定している。

ギリシャの「インスタグラムの島」と呼ばれるサントリーニ島には、年間約 340万人の観光客が訪れるが、定住者は約 2万人に過ぎない。その多くは、安全な本土を求めて島から逃げることを決意している。

「私はこの島で働いており、何年も島に住んでいます。しかし今日…誰もこんなことが起こるとは思っていませんでした。今島で起こっていることは信じられないことです」と、35歳の島民ジュリアン・シナナジさんはロイターに語った。

ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は 3日、当局が「非常に激しい地質学的現象」に対処する中、住民に対し冷静さを保つよう求めた。

住民の安全確保のため、追加のフライトが発表されており、2月4日にはサントリーニ島からアテネへ 15便が運航される予定となっている。島内の学校は 2月7日まで休校となり、住民は屋内での大規模な集まりを避けるよう勧告されている。

「すべてが閉鎖され、誰も働いていません。島全体が空っぽになっています」と、18歳の住民ドリさんはロイターに語った。

サントリーニ島は巨大なアフリカプレートとユーラシアプレートの境界付近に位置しており、地震には慣れているが、今回のようなほぼ継続的な地震はまれだ。

この島は、約 3,600年前に起きた最大級の噴火によって形成された、火山の噴火によってできたお椀型の火口であるカルデラで有名だ。

サントリーニ島で最近起きたマグニチュード 7.5の大地震は 1956年に発生し、少なくとも 53人が死亡、100人以上が負傷した。