カール・セーガンさん(1934年-1996年)は、天文学者であり作家である著名なアメリカの科学者ですが、米国のウェブサイトに彼の著作の一部が掲載されていました。1995年の著作ということで、日本語版では『悪霊にさいなまれる世界 – 「知の闇を照らす灯」としての科学』だと思います。
カール・セーガン『悪霊にさいなまれる世界』(1995年)より

私は、自分の子供や孫の時代のアメリカを予感している。アメリカがサービスと情報経済の国になり、製造業のほとんどが他国に流れていき、驚異的な技術力がごく少数の人々の手に渡り、公共の利益を代表する誰も問題を把握できなくなり、国民が自らの課題を設定する能力や、権力者に知識に基づいて質問する能力を失って、水晶を握りしめ、神経質に星占いを頼り、批判的思考力が衰え、心地よいことと真実の区別がつかなくなり、ほとんど気づかないうちに迷信と暗闇に逆戻りしてしまうような国になるだろう。