ロシアに対する敵対政策を続けるなら「米国との外交関係を断絶する」可能性があると外務次官が述べる





ロシア政府、米国との外交関係断絶の脅威を改めて表明

RT 2024/11/09

Moscow reiterates threat to sever diplomatic ties with US


セルゲイ・リャブコフ外務次官。

ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、11月9日に公開されたイズベスチヤ通信とのインタビューで、米国がロシアに対する敵対政策を続けるなら、モスクワは米国との外交関係を断絶する可能性があると警告した。

同外交官は、米国がウクライナ紛争を激化させるようないかなる措置も、関係断絶を正当化する可能性があると述べた。

今年6月、リャブコフ氏は、ワシントンがロシアに対して強硬姿勢を強めているため、外交的接触は事実上「不可能」になっていると警告した。

この立場を明確にするよう求められた同氏は、イズベスチヤ通信に対し、ロシアが「自動的に」西側諸国との関係を断つようなシナリオはないが、この選択肢は「間違いなく」検討対象になっていると語った。

「我々は挑発がなければこのようなエスカレーション措置を取ることはないが、もし西側諸国が我々に圧力をかけようとして最後の良識さえも捨て去れば、このような行動を取る可能性はあると認める」と彼は述べた。

米国のどのような行動がロシアとの関係をさらに悪化させる可能性があるかとの質問に対し、同氏は、凍結されたロシア資産を没収しようとする米国の試みや、ウクライナにおける「接触ラインの状況悪化につながる劇的でさらなるエスカレーション行動」を挙げた。

リャブコフ氏は、紛争をエスカレートさせる可能性がある「西側諸国が協議し続けている数多くの陰謀」があると指摘した。

例えば、ウクライナは数ヶ月にわたり、西側諸国が供給する長距離兵器によるロシア奥地への攻撃禁止を解除するよう米国とその同盟国に圧力をかけてきた。

同外交官は、ドナルド・トランプ氏の当選により、米ロ関係が今後どのように展開するかを予測するのは現時点では難しいと指摘した。

一部のアナリストは、トランプ氏がウクライナ紛争の早期終結を何度も約束したことから、関係が緩和すると予測している。

しかし、リャブコフ氏は、トランプ氏の「約束やシグナル」は「重要」だが、ロシア政府は同氏の政策を評価する前に同氏の「具体的な行動」を待つと述べた。