フィリピンの熱帯暴風雨トラミによる死者数は116人に、行方不明者は39人に
chinadaily.com.cn 2024/10/28
Death toll from tropical storm Trami in Philippines climbs to 116, 39 missing
フィリピン国家災害リスク軽減管理委員会は 10月29日、先週フィリピンを襲った熱帯暴風雨トラミによる壊滅的な洪水と土砂崩れによる死者数が 116人に上り、少なくとも 39人の行方が不明であると発表した。
地元当局によると、トラミは 2日間で 2か月分の雨を降らせ、国内 17地域の 670万人以上に影響を与えたという。
土砂崩れで埋もれたり洪水で流されたりした行方不明者 39人の捜索が続いている。
今年フィリピンを襲った 11番目の台風であるトラミは、フィリピン全土を猛スピードで通過し、ルソン島、特にビコル地方とカラバルソン地方、フィリピン中部と南部の地域で壊滅的な洪水と地滑りを引き起こし、破壊の跡を残した。
洪水により高速道路や橋が崩壊し、交通機関が麻痺し、家屋が泥で浸水した。
トラミが 10月25日にフィリピンから撤退してから 3日が経ったが、被災者は依然として必死に食糧ときれいな水を待っている。多くの地域では飲料水や電気がまだ不足している。
国家災害リスク軽減管理委員会は、約100万人が依然として避難所にいるか、親戚の家に滞在していると述べた。
トラミによるインフラへの被害は 15億4000万ペソ(約 40億円)、農業への被害は 25億ペソ(約 65億円)と推定されている。
フィリピンは、ルソン島の東 755キロにあるフィリピン海上で激しい熱帯暴風雨に発達した別の熱帯低気圧「コンレイ」の影響で、さらなる雨に備えようとしている。