コスタイベ筋注用の新添加剤ATX-126の生体内分布

コスタイベ筋注用(レプリコン)には、 ATX-126 とソルビン酸カリウムという「添加剤としての使用前例がない」(厚生労働省文書より)添加剤が使われていますが、そのマウスでの生体内分布を見ますと、これもまた血液脳関門を突破して脳に達するもののようで、また卵巣などに達するようです。図はメスの生体内分布です。


コスタイベ筋注用 審査報告書10ページより

<ATX-126>

ATX-126 は、ARCT-021 の投与 2 時間後の時点で、25 及び 50 μg 投与群の脳 14)並びに 25 μg 投与群の精巣を除き、血漿及び全ての組織で検出された

最も高い濃度は筋肉(50 μg 投与群の雄997.2±386.5 µg/g、雌 659.8±157.2 µg/g)及び鼠径リンパ節(50 μg 投与群の雄雌 190.0 µg/g12))で、次いで膝窩リンパ節で認められた。

その他の組織では、高い濃度で検出された組織と比較すると、1/10~1/300と低い濃度を示した。投与後 31 日目では両投与群とも、ほとんどの組織で投与量の 1%未満であったが、肝臓及び筋肉ではそれぞれ平均で投与量の 4%及び 3%が検出された。

筋肉における ATX-126 の雌雄平均半減期は、25 及び 50 μg 投与群でそれぞれ 32 及び 64 日であった。 pmda.go.jp