ロシアのサハ共和国で野良犬の人間への襲撃が多発し、深刻な問題に

サハ共和国

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ロシアのサハ共和国で野良犬による致命的な襲撃が国全体の問題を浮き彫りにする

Moscow Times 2024/10/11

In Russia’s Republic of Sakha, a Fatal Stray Dog Attack Underscores Country-Wide Problem


サハ共和国チュルマン村の野良犬たち。

ロシアのサハ共和国(ヤクート)の小さな村の住民数十人が 10月9日、地元の12歳の少女が野良犬の群れに襲われて負傷した後に死亡したことを受けて、地元当局に抗議した。

村長のスタリク・デリャギン氏は、野良犬の群れが村を恐怖に陥れているという住民の度重なる苦情に「何の対応もしていない」と付け加えた。

「これは数ヶ月ではなく、数年にわたって続いている問題だ」と彼は語った。

サハ共和国の首都ヤクーツクから南に約 750キロのところにある人口 1万人未満のチュリマン村も、サハ共和国やロシアの他の地域と同様に、何十年もの間、野良犬の危機に悩まされてきた。

目撃者によると、10月7日に起きた最新の死傷事件では、少女が 10~ 15匹の犬の群れに襲われた。少女の父親と通行人が最終的に少女を救出したが、少女の負傷は致命的だった。

チュリマン村長のデリャーギン氏は、少女の死亡のニュースが報じられる前の町民集会で、襲撃当時、150匹以上の野良犬が村の周囲をうろついていたと語った。

レフチェンコワ氏が引用した統計によると、今年上半期にヤクーツクでは野良犬による襲撃が 770件も記録された

活動家たちによると、昨年ヤクーツクで発生した襲撃件数は合計 1,390件で、市の総人口 32万3000人の、232人の住民のうち 1人が野良犬に襲われたことになる

昨年ロシア全土で起きた一連の致命的な襲撃を受けて、ウラジミール・プーチン大統領は、野良動物の取り扱いについて地方自治体に独自の規則を制定する権限を与える法律に署名した。

これには、個体数管理の一形態として安楽死を認めることも含まれる。

動物愛護活動家やボランティアはその後、この法律はロシアの野良動物問題の根本原因に対処せずに野良動物の大量安楽死や非人道的な殺害につながる可能性があると警告した。

世界獣医師会は、安楽死は野良動物の個体数管理には「効果的な手段ではない」ため、他に選択肢がない場合にのみ実施すべきであることに同意している。