ADHDの治療薬は精神病や躁病のリスクを高める(最大500%)という論文

子どもへの ADHD への過剰な投薬については、「医療のあいまいな定義に殺され続けるADHDの子どもたち…」という記事の後半にあります。





ADHDの治療薬は精神病のリスクを高める

nyadagbladet.se 2024/10/09

ADHD-medicin ökar risk för psykoser

マクリーン病院のアメリカの研究によると、ADHDの治療薬を大量に服用する成人は精神病や躁病エピソードに苦しむ可能性が5倍高いという。

American Journal of Psychiatryに発表されたこの研究は、2005年から 2019年の間に精神病または躁病で入院した患者のデータに基づいている。

患者たちは 16歳から 35歳で、これらの症状の既往歴はなかった。研究者たちはまた、精神病や躁病ではなく、不安やうつ病などの他の精神的健康状態で入院した患者で構成される対照群も使用した。

この研究では、過去 1か月間アンフェタミン系薬物を使用した人は、そのような薬物を使用しなかった人に比べて、精神病または躁病を発症するリスクが著しく高いことが判明した。

これらの人々のリスクは 2倍以上高かった。合計すると、研究者たちは、アンフェタミン使用者の精神病または躁状態の全症例のうち、アンフェタミンが服用されていなければ、63%が回避できた可能性があると判断することができた。

さらに、アンフェタミンベースの薬物の用量の増加は、精神病または躁病のリスクの増加と関連していることが判明た。研究者たちによると、30ミリグラム以上を摂取した患者は、これらの症状を発症する可能性が 5倍高かったという。

研究者たちは、もし薬物の用量を減らしていれば、精神病や躁病の症例の最大 81%が回避できた可能性があると推定した。

しかし、この研究では、リタリンなどのメチルフェニデートベースの薬を使用した患者では、そのような薬を使用しなかった患者と比較して、精神病や躁病のリスクが増加することは見つからなかった。