口腔顔面痛というのは、論文によれば、以下のような広い範囲のことを含むそうです。
> 口腔顔面痛は、歯の過敏症、歯痛、歯周痛、顎関節痛、顔面痛、口腔粘膜痛など、口、顎、顔に感じるあらゆる痛みを包括する総称だ。
コロナ感染で増えているのなら、ワクチン接種後にも増えていそうですね。
COVID-19感染が口腔顔面痛に与える影響
sciencedirect.com 2024/08/03
The Effect of COVID-19 Infection on Orofacial Pain: A Cross-sectional Study
概要
背景
COVID-19 感染症は、呼吸器症状以外にも口腔顔面痛などさまざまな症状を示す。私たちは、2022年12月から 2023年初頭にかけて、中国における COVID-19 パンデミックに関連する口腔顔面痛の罹患率、特徴、潜在的な危険因子を研究することを目指した。
方法
中国福建省で横断的調査が実施され、対象者の人口統計学的および特性データが収集され、分析された。
結果
合計 1526人が調査に回答した。結果、COVID-19 感染前と感染後に口腔顔面痛の罹患率が有意に増加していた。
COVID-19感染前に口腔顔面痛があった合計 217人(14.22%)の被験者が「口腔顔面痛を伴うCOVID-19感染」(CIOP)という現象を報告した。単変量および多変量ロジスティック回帰の結果、男性および COVID-19 の他の症は CIOP の悪化の危険因子である可能性があり、最初の感染時期、およびお茶またはコーヒーを飲む好みは CIOP の悪化の保護因子である可能性があることが示された。
一方、経口治療における COVID-19 の拡散を懸念していない被験者、女性、教育レベル、収入レベルが高い被験者、PSS-10スコアが高い被験者、感染症治療薬の服用量が多い被験者は、医療を求める意欲が高かった。
結論
COVID-19 の流行により、口腔顔面痛の罹患率が大幅に増加しているようだ。性別、感染期間、飲み物の好みなど、多くの要因が、口腔顔面痛を伴うCOVID-19 感染に影響を与える可能性がある。心理的要因、性別、教育、収入レベルも歯科医の受診意向に影響を与える可能性がある。