フランスの美術館へのサイバー攻撃、身代金を要求
rsoe-edis.org 2024/08/06
France – Cyber attacks on museums in France ransom demanded
パリ五輪の会場であるグラン・パレとフランスの約 40の美術館が週末にサイバー攻撃の標的となった。
警察筋からの 8月5日夜の報告によると、サイバー犯罪者は 8月3日の夜中にフランスの複数の美術館の財務データを集中管理するシステムを攻撃した。伝えられるところによると、攻撃者は身代金を要求し、暗号化されたデータを漏らすと脅迫している。
フランス国家サイバーセキュリティ庁(ANSSI)は AFP 通信に対し、この事件を認識していることを認めた。
しかし、オリンピックとパラリンピックに関わる情報システムには影響がないと述べた。たとえば、被害を受けたグラン・パレ展示ホールでは、大会中にフェンシング競技などのイベントが開催されている。
グラン・パレはサイバー攻撃の影響があったことを認めたが、詳細は明らかにしなかった。
ルーブル美術館の関与を示唆する報道があるにもかかわらず、パリのこの象徴的な美術館は、オリンピック開催中の最近のサイバー攻撃の標的になったことを否定した。
サイバー犯罪者は、企業や個人のセキュリティ上の脆弱性を悪用してコンピュータシステムを暗号化し、ロックし、解除と引き換えに身代金を要求することが多い。
オリンピック期間中にイベントが開催されるグラン・パレがサイバー攻撃の被害を受けたにもかかわらず、フランス国家サイバーセキュリティ機関はオリンピックとパラリンピックの情報システムは影響を受けていないと保証した。
これに先立ち、フランスのアタル首相は、7月最後の 10日間でフランス当局がオリンピック組織やオリンピック施設を狙った 68件のサイバー攻撃を阻止したと報告した。すべての攻撃は適時に検知され、阻止されたとしている。