「骨髄は外部から投与されたプラスミドDNAを取り込む」という論文

うーん…。

以前、「骨髄移植の後、移植を受けた人のDNAがドナーのDNAに完全に置換される」ことが判明したことがあります。以下の記事にあります。今回のワクチンの混入 DNA も時間の経過と共に置換されちゃうのだろうか…。

(記事)「本人」とは? : 骨髄移植の後、移植を受けた人の血液のDNAがドナーのDNAに完全に置換されることが判明。特に「精子」は100パーセントがドナーの遺伝子となっていた
In Deep 2019年12月24日





骨髄またはリンパ節のBリンパ球は筋肉内投与後にプラスミドDNAを取り込むことができる

liebertpub.com 2004/07/07

B-Lymphocytes in Bone Marrow or Lymph Nodes Can Take Up Plasmid DNA After Intramuscular Delivery

概要

核酸ワクチンは、DNA 送達後に特定の組織で抗原の新規産生を誘導できるため、従来のタンパク質ワクチンに替わる魅力的な代替手段だ。

DNA ワクチンは細胞性免疫と体液性免疫の両方を誘導するのに非常に効果的だが、体内でのプラスミド DNA の取り込みに関与する多くの細胞タイプについてはほとんどわかっていない。

今回の研究で私たちは、筋肉内免疫後にプラスミド DNA が骨髄とリンパ節B細胞の両方に取り込まれることを初めて実証した。

プラスミド DNA は CD11b +および CD11c + (いくつかの細胞の表面にみられるマーカー)細胞でも検出された。

この現象は、結核菌 65kd熱ショックタンパク質をコードするプラスミド DNA に限定されず、緑色蛍光タンパク質をコードするプラスミドでも同様の結果が得られた。

プラスミド DNA の取り込みに加えて、B細胞もコードされたタンパク質を発現するため、B細胞は DNA 免疫後の免疫応答に役割を果たしていることが示唆される。

B細胞におけるプラスミド DNA の生体内分布は、プラスミド DNA の生体内使用に関する B細胞遺伝子治療の新たな展望を開く。