韓国でマラリアの症例が拡大している模様

オリジナルの記事には「ムラサキ蚊」とあるのですが、おそらくは韓国語からの直訳で、マラリアを媒介する蚊は、日本語では一般的に、ハマダラ蚊と呼ばれていますので、そのように直させていただいています。

それにしても、「マラリア注意報を発令した」とありますが、どうやって注意すればいいのか。





韓国で急拡大するマラリア…政府が前倒しで「注意報」発令

KOREA WAVE 2024/07/02

韓国でマラリアが急速に広がっている。韓国疾病管理庁は昨年より 1週間早く「マラリア注意報」を発令。

行政安全省によると、6月28日までに京畿道楊州市や金浦、仁川市弥鄒忽区など4自治体が市民にマラリア警戒メールを発信した。

マラリアは大半がハマダラ蚊に刺されることで感染する。悪寒や頭痛、発熱、下痢などが主な症状。免疫力が弱い乳幼児や高齢者、慢性疾患者は重症化する可能性がある。

マラリアの流行は以前から続いてきた。

2010年の 1772人から漸減傾向にあったが、昨年は 747人の患者が発生し、2022年に比べて 300人以上急増した。今年もマラリアを媒介するハマダラ蚊の数がこの 3年間で最も高く、防疫当局と自治体が神経をとがらせている。

蚊の増加は第一に気候変化による頻繁な雨と平均気温の上昇で繁殖しやすくなったのが原因とみられる。第二に気候変動で蚊の生息域が広がったことにあるらしい。

以前は北朝鮮との境界地域に勤務する軍人の患者が多かったが、今年の患者は民間人が115人(70.6%)を占めている。

感染推定地域も京畿道、仁川、江原道からソウルまで拡大した。ソウルのど真ん中でマラリアが猛威を振るっているのだ。

疾病庁によると、これまでソウルに住所地を持つ患者は 15人で、そのうち 3人がソウル市内で感染したとみられている。