なんかニュースで、「クラフトワークが『フジロック』に初出演決定」というのがありまして、私はフジロックとかよく知らないですし、それはどうでもいいんですけれど、
「クラフトワークかあ」
と、40数年前のことを思い出します。
私は北海道の出身なんですが、今でもどこでもそうかもしれないですが、地方というのは、テレビで「地方だけの CM」がやたらに流れるんですよ。
当時、中学生か高校生くらいだった私は、夜中(夜中といっても、放送は 1時で終了)の音楽番組かなんかを見るためにテレビを見ていたときに、当時、札幌にあったディスコ……うーん確か「異次元」とかいう感じの名前だったと思うんですが、そのディスコの地方 CM が流れたんですよ。
そのディスコの地方 CM で「不思議な曲」が流れたんです。
「なんだこれ?」
と思いましたけれど、CMなんかすぐ終わってしまいますので、何の音楽だかわからないままで、ただ、メロディーは覚えていたんですよ。
「あの曲はなんなんだ?」と、探りたいのですけれど、探りようがない。
それで、中学時代からの友人だったコバヤシくんに、「そういやさあ、この間、CM でさあ、タッタタタタッ、タッタタタ♪ という曲が流れてさあ。何だかわかる?」と言うと、しばらくして、コバヤシくんは、レコードを持ってきまして、
「これかな?」
と渡してくれたのが、ドイツのバンド、クラフトワークの「マンマシーン(1978年 / 邦題:人間解体)」で、その一曲目が、まさにその曲だったのです。
1曲目のザ・ロボッツ(The Robots / ドイツ語で Die Roboter)という曲でした。
私の「タッタタタタッ、タッタタタ♪」だけで、すべてを理解したコバヤシくんには感服しましたが、「あー、これこれ」と歓喜して聞いたものでした。以下はプロモです。
十代の歓喜としては地味ですが、当時から「偶然の驚異」ということには、驚かされることがよくありました。
懐かしいですね。