メッカ巡礼者1300人が熱波で死亡とされている件は、どうやら一部は「何らかの呼吸器感染症で死亡した」模様

 

これについては、日本でも「イスラム教の聖地メッカ51℃超で1301人死亡 世界各国で熱波や異常気象」というような報道がなされていて、完全に熱波のせいとなっています。

しかし、仮に通常よりやや気温が高いとしても、「巡礼で熱波でそんなに亡くなる?」とは思っていました。もともと暑い国の人たちですし、その程度に迫る気温は過去にも何度もあったはずです。

ただ、それはそれとして……場所が場所だけに、MERS とかじゃないだろうな、とは思いました。





セネガル、メッカでの死者を受けて新型コロナウイルス対策を強化

VOA 2023/06/24

Senegal tightens anti-COVID controls after Mecca deaths

セネガルは 6月24日、メッカ巡礼者の一部の死亡例にウイルスが関連しているのではないかとの懸念から、ダカールの国際空港で帰国する巡礼者に対し、任意の COVID-19 スクリーニング検査を実施し、マスク着用を再度義務付けたと発表した。(※ コメント / いやだから、暑いのは暑いんだから、マスクは危ねえって)

ダカールのイブラヒマ・シー保健相は 6月24日、サウジの集計によると、約 1,300人の死者のうちの何人かは COVID-19 などの呼吸器症候群によるものではないかと疑っていると述べた。

「当初は気温が高すぎたため熱波によるものだと考えていたが、死亡例には呼吸器症候群が伴っていることがわかった」と、猛暑の中で行われたハッジ巡礼中の死亡例について、シー保健相は語った。

「我々は、おそらく呼吸器系の流行が起きていると考えており、COVID-19 関連のあらゆる検査システムを導入して、巡礼者の帰国を監視するのが我々の義務だ」と、セネガルの放送局が伝えた発言の中でシー氏は述べた。

保健省は、空港にチームを派遣し、自発的なスクリーニング検査を実施し、インフルエンザのような病気にかかっている巡礼者を特定することで「健康監視システムを強化した」と述べた。

同省はまた、国民に対し「流行を避けるために警戒を怠らず、自制し、より冷静になるよう」求めた。

同省によると、124件の迅速診断検査のうち 78件で新型コロナウイルスの陽性反応が出て、そのうち 36件は後に PCR 検査で確認された

同空港の最高医療責任者、チャールズ・ベルナール・サニャ氏は、ジェッダに拠点を置くセネガルの医療チームが「相当数の」乗客に呼吸器疾患があると報告したことから警報が発令されたと述べた。

サウジアラビアの国営通信社 SPA は先に、メッカへの毎年恒例のハッジ巡礼で 1,301人が死亡したと報じた。同国の国立気象センターによると、メッカでは気温が51.8度まで上昇した。

ハッジはイスラム教の五大行事の一つであり、経済力のあるすべてのイスラム教徒が生涯に少なくとも一度は完了しなければならない行事である。

サウジアラビア当局は、今年の巡礼者数は昨年と同数の 180万人で、うち 160万人が海外から来たと発表した。