アメリカの学生の心的外傷後ストレス障害(PTSD)が2021年以来、以前より倍増

理由はいろいろでしょうけれど、スパイクタンパクが神経疾患や精神疾患と強く関係する物質に干渉するとか(関係記事)、PTSD は、その原因となった事象の「ずっと後になってから本格化する」など(関係記事)を含めて、パンデミック前後のいろいろなことが影響していると思われます。

ちなみに、私も PTSD でした。





大学生のPTSD発症率が急増:報告書

Epoch Times 2024/06/01

PTSD Rates Surge Among College Students: Report

新たな研究によると、アメリカの大学生の間で心的外傷後ストレス障害(PTSD)が増加していることが明らかになった。

PTSDの発生率は 4.1パーセントポイント増加し、2017~2018年の 3.4パーセントから 2021~2022年には 7.5パーセントに跳ね上がった。

研究を実施したアラバマ大学バーミンガム校の研究者たちは、この急増は大学キャンパスでの銃乱射事件、全国的な人種間の緊張、そして新型コロナのパンデミック中に愛する人を失ったことなど、さまざまな出来事が重なって生じた可能性が高いと示唆している。

 

米国の大学を襲うトラウマ

米国医師会雑誌に掲載された分析で、研究チームは、広範囲の地理的範囲と様々な機関の種類を網羅する、米国全土の多様な 332の高等教育機関の学生集団を調査した。

彼らの大規模な調査では、約 40万人の大学生のデータを収集し、女性が 57.7パーセントとわずかに過半数を占めた。

研究者たちは、2017年から 2022年までの 5年間で、大学生の急性ストレス障害(ASD)の有病率も上昇していることを観察した。同期間における ASDの有病率は 0.5パーセントポイント上昇し、0.2パーセントから 0.7パーセントに増加した。

ペンシルベニア州立大学の大学メンタルヘルスセンターの 2023年年次報告書によると、カウンセリングを求める大学生のほぼ半数が何らかのトラウマを経験しているという。

この数字は、センターの 2012年の最初の報告書と比較して驚異的な 10パーセントポイントの上昇を示しており、37.5パーセントから 46.8パーセントに急上昇している。

国立 PTSD センターによると、アメリカ人の約 6%が生涯のある時点で PTSD を経験する。2020年だけでも、約 1,300万人のアメリカ人がこの障害に苦しんでいる。

女性はより影響を受けやすく、PTSDを発症する可能性は男性の 4%に対して 8%である。退役軍人は、PTS Dの一般的な引き金となる戦争体験のトラウマ的な性質のために、さらに高いリスクに直面している。