タイがBRICSへの加盟を申請





アジアの強国がBRICS加盟の意向を表明

RT 2024/05/28

Asian powerhouse declares intention to join BRICS

タイ政府は 28日、BRICS 経済圏への加盟を申請すると発表した。

地元メディアが引用した声明の中で、バンコク内閣は、タイがこのグループに参加する意向を表明した公式書簡の文面を承認したと、政府報道官のチャイ・ワチャロンケ氏が述べた。

チャイ氏によれば、この書簡は、タイが多極化の重要性と国際情勢における発展途上国の役割の増大を理解していることを宣言しているという。

タイの将来ビジョンは BRICS の原則に沿ったものであり、加盟は国際舞台での役割の強化や新たな世界秩序の形成に参加する機会の提供など、多くの点でタイに利益をもたらすだろうと書簡には記されている。

BRICS は、10月下旬にロシアのカザンで予定されている同グループの首脳会議に、加盟を希望する非加盟国を招待している。チャイ氏は、首脳会議への参加はタイにとって申請手続きを加速させる機会となるだろうと述べた。

BRICS はもともとブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されていたが、2024年の初めにエジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦が加わった。それ以来、バーレーン、ベラルーシ、キューバ、カザフスタン、パキスタン、セネガル、ベネズエラを含む 15か国が加盟に関心を示している。

現在 BRICS は世界経済の約 30%、人口約 35億人(世界人口の 45%)を占める。また、世界の石油生産量の 40%以上を占める。

国際通貨基金(IMF)によると、購買力平価(PPP)ベースで見ると、BRICS は現在、世界の GDP の 36%を占めている。一方、G7 は 30%強にとどまっている。新開発銀行(NDB)のジルマ・ルセフ総裁は 2月、BRICS は今後 4年間で名目世界 GDP で G7 を追い抜くことを目指していると述べた。