全米の大学で反イスラエルデモが激化。数百人の学生たちが逮捕されている

 

パレスチナ旗を着させられたジョージ・ワシントン像

timesofisrael.com





米国の大学で反イスラエルデモ参加者が激化する中、一部の学校がキャンプの取り締まりを行う

Times of Israel 2024/04/27

Anti-Israel protesters dig in as some US schools clamp down on encampments


「警察は今すぐ大学から出て行け」

全米の大学キャンパスでガザ戦争に抗議する親パレスチナ・反イスラエルの学生たちが 4月27日に集会を開き、デモの継続を誓う中、デモ参加者の間で反ユダヤ主義的な活動があったとの報告を受け、一部の大学がキャンプの閉鎖に動いた。

ガザ紛争での死者数が増加する中、全国の反イスラエルデモ参加者は学校に対し、ガザとの経済的関係を断ち、紛争を助長していると主張する企業から撤退するよう要求している。一部のユダヤ人学生たちは、抗議活動が反ユダヤ主義に傾き、キャンパスに足を踏み入れるのが怖くなったと話している。

27日早朝、暴動鎮圧服を着た警察隊がボストンのノースイースタン大学キャンパスの野営地を排除した。マサチューセッツ州警察は、デモ参加者約 102人が逮捕され、不法侵入と治安紊乱行為の罪で起訴されると発表した。抗議活動参加者たちは、逮捕されるまで解散するまで約 15分間の時間が与えられたと述べた。

学校側は声明で、2日前に始まったデモは学校とは無関係に「専門の主催者によって浸透」しており、「ユダヤ人を殺せ」などの反ユダヤ主義的な中傷が使われたと述べた。

ガーディアン紙は 4月26日、イスラエルに対する抗議活動が全米の 40の大学に及んでいると報じた。

全国で数百人の逮捕者につながった法執行機関の出動の決定を受けて、カリフォルニア州、ジョージア州、テキサス州の大学の教職員たちは指導部に対する不信任投票を開始、または可決するよう促されている。しかし、これらは主に象徴的な叱責であり、それぞれの大学の学長を罷免する権限はない。

5月の卒業式が近づく中、学校関係者はすでに抗議活動の解決に向けて奔走しているが、この緊張は学校関係者へのプレッシャーを増大させている。

コロラド州では 4月26日、警察が 3つの大学を擁するデンバーのオーラリア・キャンパスの野営地を襲撃し、不法侵入容疑で約 40人の抗議者を逮捕した。

抗議の波が海外に及ぶ中、フランスでは、エマニュエル・マクロン大統領も著名な卒業生に名を連ねるパリ政治学院の学生たちがキャンパスの建物への立ち入りを阻止し、授業がオンラインになった。