ヨーロッパ全土で1,600機以上の飛行機が謎のGPS妨害に遭い、ロシアの関与が懸念される
dailymail.co.uk 2024/03/26
More than 1,600 planes are hit by mysterious GPS jamming across Europe – with Russia feared to be responsible
1,600機以上の飛行機が謎の妨害を受けており、多くの人がロシアの関与を懸念している。
3月24日以来、ヨーロッパ北部のバルト海上空およびその周辺を飛行する飛行機が妨害電波による技術的問題に悩まされており、それ以来、ほとんどが民間機である 1,614機の飛行機が問題を報告している。
それらのほとんどはポーランドの空域で発生しているようだが、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、ラトビア、リトアニアの空域を飛行する航空機に関しても、干渉の問題に悩まされていると報告されている。
注目すべきことに、ロシアの忠実な同盟国であるベラルーシや、海と陸によって本土から隔てられたロシアの州であるカリーニングラードでは、干渉がほとんど、あるいは全く起こっていないようだ。
飛行機は GPS 妨害を受けているようで、パイロットは実際とは異なる場所にいると思い込んで混乱する可能性がある。
ニューズウィークは、干渉の増加は主にカリーニングラード地域に起因する可能性があり、ロシアが電子戦利用のための多大な資源を持っていると考えられていると報じた。
リトアニアの国防関係者は同メディアに対し、「ロシア軍は、さまざまな距離、期間、強度でのジャミングやスプーフィングを含む GNSS(全地球航法衛星システム)干渉専用の幅広い軍事装備を保有している」と語った。
有力な軍事専門家は、エレクトロニクス戦争におけるロシアの優位性は英国軍への「警鐘」となるべきだと述べた。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの国際安全保障准教授、メラニー・ガーソン博士はForces.net に次のように語った。
「ロシアはこれまで、この点で優位に立っており、彼らには必然性があります。戦争中の過去 2年間、ロシアは実際、この点で積極的に能力を強化してきました。ロシアはそれをより具体的に使用する機会がありますが、特に NATO が現在その能力に対抗できていないという大きな懸念があります」