フーシ派に攻撃された英国所有の貨物船が紅海で沈没

フーシ派の攻撃により大型船が沈没したのはこれが初めての事例です。2月18日に攻撃を受けましたが、3月1日に完全に沈没したようです。


イエメンのフーシ派に攻撃された貨物船ルビマール号が紅海に沈没

alarabiya.net 2024/03/02

Rubymar, cargo ship attacked by Yemen’s Houthis, sinks in Red Sea


沈没した貨物船ルビマール号。写真は2022年11月撮影。

先月フーシ派に攻撃された英国所有の船が紅海で沈没したことを米軍が 3月2日に確認し、同船の積荷の危険な肥料が海洋生物に危険をもたらすとの警告が出された。

ベリーズ船籍のルビマール号は、フーシ派が 11月に商船を標的にし始めて以来、初めて遭難した船舶となった。こうしたドローンやミサイルの攻撃により、海運会社は船をアフリカ南部を巡る長距離航路に変更せざるを得なくなり、配達の遅れやコストの上昇により世界貿易に混乱が生じている。

米中央軍はソーシャルメディアプラットフォーム X での声明で、沈没したばら積み貨物船は「水路の交通量の多い航路を航行する他の船舶に水面下衝撃のリスクをもたらす」とも述べた。

米中央軍が投稿した写真

CENTCOM

イエメン北部や他の大都市を支配するイランと同盟を組むフーシ派は、自分たちの作戦はガザ地区のパレスチナ人との団結の表れだと主張している。

フーシ派の攻撃を受けて、米国と英国はフーシ派の陣地に対する一連の攻撃を引き起こし、他の海軍も重要なスエズ運河通商ルートを守るためにこの地域に船舶を派遣するようになった。

イエメン政府と中央通信局の声明によると、ルビマール号は 3月1日深夜か 2日早朝に紅海南部で沈没した。

米軍は以前、2月18日のミサイル攻撃で船に大きな損傷ができ、29キロの油膜が発生したと発表していたが、米中央軍は 3月1日、この船は約 2万1000トンの肥料を積んでいたと発表した。