「フィンランドの子どもたちの言語能力が悪化している」という報道

 

(参考記事)全世界で乳幼児たちから認知能力と言語能力を剥奪したマスク禍を繰り返さないために
In Deep 2023年7月20日


フィンランドの子どもたちの言語が悪化している

nyadagbladet.se 2024/03/01

Finska barns språk blir allt sämre

子どもたちの言葉理解力が低下している理由は完全には明らかではない。

フィンランドの言語聴覚士たちは、子どもたちの語彙力がますます低下していると証言している。同時に、幼児はコミュニケーションを助けるためにイメージサポートをますます必要としているという。

フィンランドの子どもたちの言語発達は悪化しているようで、これはさまざまな年齢の子どもたちについて何人かの人々が証明していることだ。

エケナスのラセボ保育園とメンティコト保育園の保育所長であるヤーナ・タサンコ氏は、例えば、幼児教育を受けている幼児の多くが言語発達に困難を抱えていることに気づいたという。

これまでは、主に話すことが困難な子どもたちに視覚的なサポートが必要だったが、今は、子どもたち全体に視覚的なサポートが必要になっていると言語聴覚士のソーニャ・トゥクセン・ボーローグ氏は言う。

同氏は、高学年の子どもたちでも語彙力が明らかに低下していることを確認している。

 

「何かが起こった」

トゥルクアカデミーの幼児教育上級講師、エヴァ・スタファンス氏は、他国の研究で、近年子どもたちの言語が低下した理由を調査しようとしていると考えている。

とりわけ、彼女はコロナ危機が子どもたちにどのような影響を与えたかを調べたアメリカの研究を指摘している。この研究は、例えば幼稚園でのマスクの使用により、子どもたちが顔の表情を解釈することを学ぶことがより困難になった可能性があることを示している。

スタファンス氏も、年少児と年長児の両方で言語発達が低下しているのを目にしている。

「(幼児の言語力低下の原因が)何か分かっているとは言えませんが、子どもに対する私たちの話し方や大人に対する話し方が変わったのではないでしょうか」とスタッフファンス氏は言う。

タサンコ氏は、親も子もソーシャルメディアを使用しているため、ソーシャルメディアが言語劣化の原因の1つである可能性があると考えている。同時に、子どもたちに読み聞かせる本は減ったが、音環境によって音を吸収する能力が変化したとも彼女は信じている。

「以前のように音を分類してさまざまな印象を取り入れることが(子どもたちには)できません。何かが起こったのでしょうが、それが何なのかは不明です