中国、恒大集団の負債総額は48兆円レベルであることが判明

すごいですねえ。


恒大集団、負債総額47.8兆円超 過去2年の累積損失は16兆円以上に

CNS 2023/08/14

中国の不動産大手である恒大集団(Evergrande Group)は7月17日夜、ついに自社の「会計帳簿」を公開し、2021年、2022年と2022年中期の業績報告書の三つの財務報告書を続けて発表した。

財務報告書によると、昨年と2021年の2年間の合計赤字額は8120億元(約16兆2053億円)以上に上り、負債総額は2兆4000億元(約47兆8975億円)を超えた

恒大は2021年の業績報告書で、6862億2000万元(約13兆6950億円)の純損失のうち、経営損失が約1137億5000万元(約2兆2701億円)であることを明らかにした。

また、開発中の物件及び売却目的で保有する完成物件、投資物件の公正価値の減損が4049億5000万元(約8兆817億円)、土地の返還に伴う損失、金融資産の減損損失、およびその他の非経営的な損失金額が1802億元(約3兆5963億円)、税金控除が126億8000万元(約2531億円)となったことを示している。

貸借対照表によると、2022年12月31日時点で、恒大の負債総額は2兆4374億1000万元(約48兆6441億円)に上り、契約負債の7210億2000万元(約14兆3896億円)を除いた金額は1兆7163億9000万元(約34兆2545億円)となる。

その内訳は、借款が6123億9000万元(約12兆2217億円)、貿易の未払金およびその他の未払金が1兆22億6000万元(約20兆24億円、うち工事未払金<材料費>が5961億6000万元<約11兆8977億円>)、その他の負債が1017億4000万元だという。

さらに、恒大の資産状況を見てみると、2022年末時点での総資産は1兆8383億4000万元(約36兆6883億円)であり、純資産は約マイナス5991億元(約11兆9564億円)となっている

その内訳は、流動資産が1兆6651億9000万元(約33兆2327億円)であり、全体の大半を占めている。一方、開発中の物件プロジェクトは1兆1360億8000万元(約27兆1579億円)であり、現金および現金同等物はわずか43億3400万元(約864億9493万円)だった

恒大は年報で、膨大かつ優良な土地の備蓄は、同社の「保交楼(住宅の確実な引き渡しを保証する)」、債務を段階的に返済し、正常な経営へと回復するための堅固な基盤だと記している。

これら二つの開示を延期していた年報に対し、監査機関の上会柏誠会計師事務所が「コメント不能」との報告を出している。

その理由は恒大の持続的な経営に多くの不確実性があることや、期首の比較データに対する十分な監査証憑書類が得られなかったためだ。

補完された財報は株式の再上場において重要な前提条件の一つだが、恒大は財報の中で、当社の株式は引き続き取引停止中であり、別途通知があるまでこの状態は続くと説明している。

今後の展望として、恒大は、「保交楼」などの重点的な取り組みを全力で推進し、新エネルギー車(NEV)や不動産管理サービスなどの事業セクターにおける持続的な運営を行い、同社のコアアセットの効率的な処理と有効な活用を模索し、リスク解消を着実に進めることを表明している。

恒大が「いくら借金を抱えているのか」という疑問にようやく答えを示したことで、中国一の大金持ちだった恒大の許家印(Xu Jiayin)氏が逆風を乗り越えることができるかに、人々はより一層関心を寄せている。