中国共産党への若者たちの入党申請が相次ぐ。共産党員数は1億人の大台に迫る

 

今、中国の若い世代(16-24歳)の失業率が過去最多なんですが、「わざとそうしてるのでは?」とかさえ思うことも。

2023年6月までの中国の若者の失業率

中国の若者(16-24歳)の失業率がさらに上昇し、21.3%に


中国共産党員1億人の大台迫る…深刻な就職難、「出世」狙い若者の入党申請続々

読売新聞 2023/07/18

中国共産党の党員数が2022年末時点で9804万人に上り、1億人到達が間近に迫った。中国の人口減が本格的に始まったとされる中でも党員数は今後も増え続けるとみられる。膨張が続けば、一部のエリートが人民を先導する「前衛部隊」という党の理念が形骸化しかねない。

党中央組織部の6月末の発表によると、22年末の党員数は前年比132万人増で過去最多を更新した。22年の新規入党者は244万人で、党創設100年の節目に合わせて438万人が入党した21年を除けば、 習近平政権が本格始動した13年以降で最多となった。

入党申請者は前年比33万人増の2096万人だった。深刻な若者の就職難を受け、「党員になれば出世や、公務員や国有企業への就職が有利になる」(東北地方の共産党員)という事情が関係しているようだ。

党員構成の変化も続き、新規入党者のうち技術者ら「専業技術人員」は増加傾向だ。習政権が米国との対立を念頭に掲げている「科学技術の自立自強」方針が党員採用にも反映されていることが見て取れる。

中国の人口は22年末に14億1175万人となり、1961年以来61年ぶりに減少した。本来なら党員も減っていくのが自然だが、今年末にも1億人に達する可能性があり、総数は逆に増え続けている。