カナダのブリティッシュコロンビア州で記録的な低温によりサクランボの収穫量が50%低下する見込み

 

このような寒波の影響はサクランボだけではない気がします。


ブリティッシュコロンビア州オカナガンの農家がヘリコプターを使ってサクランボを乾燥させ、収穫物を保存している

Weather Network 2023/06/22

Farmers in BCs Okanagan using helicopters to air dry wet cherry crop and save their harvest

ブリティッシュコロンビア州の果物生産者たちは、記録的な低温により、今年の収量は最大50%減少する可能性があると警告

ブリティッシュコロンビア州の農業専門家たちは、大規模な果樹園では地面の乾燥プロセスが完了するずっと前に作物が失われる可能性があると警告している。

「生産者たちはヘリコプターの騒音が近隣住民に迷惑になる可能性があることを理解しており、ヘリコプターは最後の手段としてのみ使用します」とBC州農業食品省南部内務チームリーダーのエイドリアン・アーツ氏は語る。

「果樹園では、まず裂果を防ぐために他の手段を使っています。たとえば、裂果耐性のあるサクランボの品種を植えたり、通常は乾燥する夏の後半に熟す新しい品種を植えたりします。」

BC 州のサクランボ産業は、毎年約 1億 8,000 万ドルの直接的な経済利益を州にもたらしている。

オカナガンの果物産業はここ数年、新型コロナウイルス感染症の影響で農場労働者や果物狩りの仕事が減ったほか、昨年カナダ西部を襲った熱波で地域のサクランボ収穫量の最大 70%が焼け落ち、影響を受けた。

昨春、サクランボ生産者らは突然の寒波の際にもヘリコプターを導入し、より高く暖かい空気を桜の樹冠に向けて押し込み、凍結による被害を防いだ。

オカナガン地域の果樹生産者らは、今年の初冬の記録的な低温により果樹園やブドウ園が打撃を受け、収量が最大 50%減少する可能性があると警告している。

しかし、春の暑さと最近の夜間の一貫した涼しい気温により、果実が成長して糖分が濃縮され、この季節に残っているものは特に甘くなるという。

BC州産チェリーは通常、7月1日までにファーマーズマーケットや店舗に並ぶが、生産者たちによると、早ければ今週中には初期の品種も店頭に並ぶ可能性があるという。