ブラジルで牛3000頭が低体温症で死亡、生産者たちは苦肉の策を講じる
lanacion.com.ar 2023/06/21
Mueren 3000 vacas de hipotermia en Brasil y un productor toma una medida desesperada
ブラジルのマットグロッソ・ド・スル州ではここ数日、気温が 6℃から 9℃の間で推移しており、その中で、低体温症により 3000頭以上の牛が死亡した。
この事態の異常さを考慮して、この地域の生産者たちは焚き火などで牛を暖め、牛たちが命を落とさないように努力している。
死亡した牛はブラジルの牛(約2億2,400万頭)のほんの一部であり、この状況が牛肉の生産に影響を与える可能性は低いが、この牛たちの低体温症での死というのはブラジルで起こることはないような異常な事態だとして注目を集めた。
このような気候条件が長期化することを懸念したイタキライ地方の田舎の生産者たちは、牛が生き延びるために焚き火をおこした。ソーシャルネットワーク上で話題になった動画では、牛たちが輪になって集まり、石炭の周りの寒さから身を守る様子が映されている。
マトグロッソ・ド・スル州の獣医当局は、寒さによる牛の死亡数は 2,725頭だったと更新する声明を出したが、それ以上については言及していない。
低体温症は、体温が正常以下に低下したときに発生する。当局は、牛たちの栄養状態、気候変動から標本を保護するシェルターの不在などが、低体温症による死亡例の一因となる可能性があると述べた。
世界最大の牛肉輸出国であるブラジルでは、牛は主に放し飼いで放牧されている。冬の間は、年の前半とは異なり、乾燥した天候と飼料の入手可能性の低下により供給が制限される傾向があり、牛の価格が上昇する。