コロナ病床が満床となった石垣島の病院の院長、「破綻近い」

 

(参考報道)沖縄で新型コロナが急拡大。入院患者が500人を超え、救急制限も (2023/06/22)


八重山病院「破綻近い」 コロナ病床満床、観光客も加わり100人超が救急受診 感染対策の徹底呼び掛け

琉球新報 2023/06/23

沖縄県立八重山病院の和気亨病院長は22日、石垣市の院内で緊急の記者会見を開き、市内で新型コロナウイルスの患者が急増し「医療が逼迫しつつあり、このままでは破綻する」と訴えた。

和気病院長は住民らに向けて、密室でのマスク着用や手指消毒など基本的な感染防止対策を再度徹底するよう強く訴えた。

八重山病院にはコロナ専用病床が10、重症者用が1の計11床あるが、現在は満床状態となっている。ここ1週間で感染者が急増し、地元住民だけではなく観光客が感染する事例もあるという。

発熱などの救急受診者が増え、平常時は1日40~60人程の受診者だが、17日は100人超となり、八重山病院の人員で患者を診られる限界に近い数に達した。

22日時点で一般診療に影響は出ていないというが、このままでは近く「医療が破綻する」と警鐘を鳴らした。週明けからは面会禁止とすることを検討している。

和気病院長は「病院は悲鳴を上げている。感染が広がらないよう各自が生活を見直してほしい」と述べ、感染防止対策の徹底を繰り返し強調した。

発熱時は市販の解熱剤を飲み、平日はかかりつけの病院に行くなど、八重山病院の救急医療を維持するための協力も求めた。