アフリカのチャド政府が、ドイツ大使を「無礼な態度の連続」を理由に国から追放

 


チャド政府、ドイツ大使に48時間の出国猶予を与える

Press TV 2023/04/07

Chad gives German ambassador 48 hours to leave country

駐チャドのドイツ大使は、彼の「無礼な態度」と「外交慣行を尊重しない」ため、48時間以内に追放されるとチャド政府は 4月7日の声明で述べた。

大使のヤン・クリスチャン・ゴードン・クリッケ氏は 2021年7月から大使を担っており、政府は彼の追放について公式な説明をしていない。

政府のスポークスマンであるアジズ・マハマト・サレ氏は、彼に「48時間以内にチャドの領土を去る」よう促した。

匿名を条件に AFPの取材に応じたドイツ大使館の関係者は、「公式には連絡を受けていない」と語った。

クリッケ氏は以前、ニジェール、アンゴラ、フィリピンで外交官を務めていた。彼はまた、サヘルでドイツの特別代表を務めた。

政府筋は匿名を条件に AFPに、クリッケ氏は国の統治に「過度に干渉」し、分裂的な発言をしていると見なされたと語った。

彼は何度か警告を受けていたと情報筋は付け加えた。

マハマト・イドリス・デビー・イトノ将軍は、2021年 4月に 30年間国を統治した父のイドリス・デビー・イトノ大統領が反乱軍に対する作戦中に死亡した後、権力を握った。

軍事政権は当初、民間人に権力を渡すことを約束していたが、10月にデビーの統治は 2年間延長された。

ドイツ大使館は、フランス、スペイン、オランダなどの他国とともに、民主主義への復帰が遅れていることへの懸念を表明した。