[インフルエンザ患者の「9割が子ども」]という福井県の報道

 

(※) アメリカは現在は、インフルエンザ流行のピークは過ぎましたが、流行中は、やはり入院患者の中心は小さな子どもたちでした。

[記事] アメリカで、前例のない早い時期にインフルエンザ患者が過去最大に急増。患者は小さな子どもが中心であることから考える日本のこの冬、来年の冬、その後の冬
In Deep 2022年11月17日


「かつてない増え方」のインフルエンザ 感染の9割が子ども 肺炎や脳症で命の危険も【福井発】

FNN プライムオンライン 2023/02/17

インフルエンザが1月以降、福井県内で猛威を振るっている。感染者の9割は子どもで、県内の小中学校では学級閉鎖が相次いでいる。小児科医の一人は「かつてない増え方」と注意を呼びかけ、2月中は感染拡大が続くとみている。

学級閉鎖が2クラスも…

2クラスが学級閉鎖となった福井市和田小学校。2月9日時点で、インフルエンザにより全校児童628人のうち47人が出席停止となった。

和田小学校・勝木孝一校長:
先週末から増えてきた。感染者が出始めたのは1月下旬から。主に低学年の感染が多い。新型コロナの感染は落ち着いている。

この小学校では感染を広げないよう、新型コロナ対策と同様に手洗いやうがい、マスク着用などを徹底している。

あわせて児童の健康観察のデータを、担任とその他の教員で毎日共有し、万が一の際には迅速に対応できるよう努めている。

和田小学校・勝木孝一校長:
日々の子どもたちの健康状態を把握し、感染が広がるのか収まるのか検討している。学校医とも相談して学級閉鎖を決めている。

学級閉鎖の期間は2日~3日間にとどまるため、授業の遅れや行事への影響は特に出ていないという。

和田小学校・勝木孝一校長:
今がピークであってほしいが安心はできない。感染が広がっても学校を止めるわけにいかないので、感染対策は十分に取り組んでいきたい。

インフルエンザ急拡大

県内で急拡大するインフルエンザ。診察にあたる福井市内の小児科医は「かつてない増え方をしている」と指摘する。

かさはら小児科・笠原善仁医師:
小中学生の感染の勢いがすごく、福井市を中心に流行している。小学生は活動的なので、それで増えていると思う。この増え方はかつてない。今年は流行すると予想していたが、その通りになった。

笠原医師によると、患者数は前の週に比べて1.5倍に急増している。福井市内の小中学生を中心に感染拡大が続いているが、今後はさらなる広がりに注意が必要だと強調する。

かさはら小児科・笠原善仁医師:
遅かれ早かれ福井市以外の市町村に拡大していくと思う。今は小中学生の感染が多いが、今後は大人や小学生以下の世代に広がっていくのでは。

特に1、2歳児は重症化の危険がある肺炎や脳症を引き起こす恐れもあり注意が必要となる。

ピークは2月中か

最後に感染ピークについて今後の見通しを聞いた。

かさはら小児科・笠原善仁医師:
2月26日頃までにかけては増える見通し。疲れていると感染しやすくなるので、休養をとり、しっかり食べる。体調管理も気を付けてほしい。