ロシアからのインフラ攻撃(第9波)により、ウクライナ全土で緊急停電

 

(※) この報道の翌日の今日 12月17日も、ウクライナで空襲警報が出ていますので、インフラ攻撃はさらに続いているようです。報道では、今日、空襲警報が出ていたのは、オデッサとニコラエフ地域などだそうです。


最新のミサイル攻撃が、氷点下のウクライナから電力も水も奪った

zerohedge.com 2022/12/17

Fresh Missile Barrage Leaves Cities Across Ukraine Without Power Or Water In Sub-Zero Temps

「エネルギーインフラに対する大規模なロシアの攻撃の別の波があった」とウクライナのエネルギー大臣ジャーマン・ガルシチェンコ氏は 12月16日に発表し、主要都市全体に対する数十のミサイルによる大規模なロシアの集中砲火について説明した。

「緊急停電が発生する」と彼は付け加えた。

空襲のサイレンが終日鳴り響いていたこの最新の攻撃により、氷点下の気温の中で複数の都市や町で電気と断水が発生した。

ウクライナ軍の司令官ヴァレリー・ザルジニー将軍は、ロシアが全国の重要なインフラに76発のミサイルを発射したと集計した。司令官はその後、ウクライナの防空システムが 60発のミサイルを迎撃し、撃ち落とすことができたと主張している。

さらにこの日の攻撃は、ウクライナの首都をも揺るがした。キエフ市長ヴィタリ・クリチコ氏の声明によると、「エネルギーインフラの損傷により、首都のすべての地域で給水が中断されている」という。

ウクライナで 2番目に大きな都市ハリコフも、中心都市のポルタヴァやクレメンチュクと同様に、完全に停電している。国営電力会社のウクレネルゴ社は、緊急隊員が 24時間体制で復旧に向けて働いていると述べた。

ゼレンスキー大統領府は声明で、「停電と一時的な水と暖房の供給停止について、ご理解をお願いする」と述べた。

ウクレネルゴ社はさらに、現時点ではウクライナ全体の 50%以上において電力が使用できなくなっていることを確認した。

グリッドオペレーターたちは、「これがエネルギー施設へのミサイル攻撃の第9波であることを考慮すると、電力供給の回復には以前よりも時間がかかる可能性がある」と述べた。

ロシア軍は、ドネツクとルガンスクに対するウクライナからの持続的な砲撃に対応して、爆撃のペースを上げている可能性がある。

多くの場所で電力が不足しているため、ウクライナ人たちの日常生活はますます悲惨なものになっている。12月16日の気温は、摂氏マイナス 1℃から 3℃の範囲だった。