フランスの食用昆虫生産企業が、アメリカで昆虫(ミールワーム)生産を拡大すると発表

 

昆虫生産企業ユンセクト (Ynsect)のニュースリリースからです。

なお、生産されるミールワームとは、ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫の総称です。要するにイモ虫です。


ユンセクトは米国で昆虫農場プロジェクトを拡大する意向を発表しました

ynsect.com 2022/12/14

昆虫生産の世界的リーダーであるユンセクト社は、米国内の昆虫生産拠点を拡大する意向を発表しました。

この動きは、2022年 3月にネブラスカ州に開設されたユンセクトの最初のミールワーム農場に続いています。

ユンセクトは、2023年末までに追加の生産農場の初期建設を開始する予定です。この拡張の一環として、ユンセクトは、主要な製粉および原料会社である Ardent Mills 社との相乗効果の可能性を探ります。

ユンセクトの CEO 兼共同創設者である Antoine Hubert 氏は、次のように述べています。

「北米の製粉業界のリーダーとの潜在的な機会を検討できることを楽しみにしています。この進展は、世界の食品業界における 2つの主要プレーヤー間の潜在的なコラボレーションの始まりを示しています」

ユンセクトは、小麦粉生産企業とのローカルな関係を確立し、農業活動全体で CO2 排出量、水の消費量、生物多様性への影響を制限するために、すべての大陸で事業を戦略的に拡大しています。同社は、パリの COP21 協定に完全に準拠したバリューチェーンを作成するために、新しい垂直農場に循環型経済モデルを採用しました。

Ardent Mills 社のチーフグロースオフィサーである Angie Goldberg 氏は次のように述べています。

「昆虫ベースの原料生産において独自の専門知識を開発した企業であるユンセクト社と一緒に、潜在的な持続可能な食品と原料の機会を探ることに私たちは興奮しています」

世界最大の昆虫養殖場を含む 3つの生産拠点を持つユンセクトは、ミールワームを、動物、植物、人間を養うためのプレミアムで高価値の持続可能な原料に変えています。

2022年3月に米国市場に参入して以来、ユンセクトはペットフード市場向けの主力タンパク質濃縮物の市場承認を、アメリカ飼料検査官協会に提出しました。