世界の小麦埋蔵量が、14年ぶりの低水準に減少

 


中国以外の世界の小麦埋蔵量は14年ぶりの低水準に減少

gro-intelligence.com 2022/08/22

World Wheat Reserves Outside of China to Drop to 14-Year Low

中国以外の世界の小麦在庫は、2022/23年に 14年ぶりの最低水準にまで減少すると予測されており、中国を除く小麦の最終在庫は 3年連続で減少している。世界のサプライチェーンがさらに混乱した場合、在庫が引き締まり、小麦の世界的な埋蔵量が減少する。

中国を除く今年の小麦生産量はほぼ横ばいだが、消費量の増加により、最終在庫は前年比で 7%減少すると USDA (米国農務省)は予測している。

ロシア、カナダ、米国では小麦の生産が増加すると予想されるが、これはウクライナ、欧州連合諸国、アルゼンチン、オーストラリアでの収穫量の減少によって相殺される。

欧州連合の小麦の植物健康指数は、少なくともこの 20年間で最低レベルだ。

EU 小麦の Gro の植物健康指数

供給可能性の主要な尺度である在庫対使用率に基づくGro分析は、中国を除く2022/23年末の在庫が世界の小麦消費の 70日分を表すことを示している。これは、2018/19 収穫年の 90日分の埋蔵量から大幅に減少している。

中国は世界最大の小麦生産国だが、その生産は主に国内向けだ。