「北九州市の台所」旦過市場で繰り返し起こる大火災

 

(※) 旦過市場とは以下のような場所のようです。

> 大正初期に始まり、100年以上の歴史を誇る“北九州市の台所”。

> 昭和ムード漂う市場には現在も約120店が軒を連ね、地元産の海産物や野菜、惣菜などが所狭しと並んでいる。

(参考記事) 偶発的な火災、破損あるいは殺処分等により操業停止となったアメリカの食品関連施設の数が「 100 」に達する
地球の記録 2022年6月29日


北九州市の旦過市場 4月に続き再び大規模火災 復興目指していたが…

日テレ NEWS 2022/08/11

今年4月に大規模な火災が起きた福岡県北九州市の市場で、10日夜、再び火災が起きました。21時間経過した今(11日午後6時時点)も、鎮火には至っていません。前回よりも被害は大きく、衝撃が広がっています。

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再び目の前に広がったなすすべのない大火。

記者(福岡・北九州市、10日午後9時すぎ)

「ものすごい炎があがっています」

10日の午後9時頃、福岡県北九州市の旦過市場で発生した大規模火災。

「天ぷら油に火が入った」と119番通報がありましたが、火は瞬く間に広がり、市場の店を次々と襲いました。

市場の店の人

「燃えました、うち(の店)も。もう、ぼう然としてます」

夜が明けても、消火活動は続けられていました。

記者

「今も消防車両が並んでいまして、辺り周辺は焦げたにおいが強くしています。そして白い煙なんですが、今も立ち上っています」

出火からおよそ21時間がたった今(11日午後6時時点)も、鎮火には至っていませんが、けが人の情報は入っていません。

市場の店の人

「火の広がりは早かったですね。今回は祈る暇がなかったです。現実を見た感じですね」

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4か月前にも大規模な火災が発生した旦過市場。この時はおよそ1900平方メートル、40以上の店が被害にあいましたが、今回はより深刻な状況になっています。

今回焼けてしまったのは、前回の火災で焼けてしまった部分に隣接するエリアで、これまでのところ、およそ2000平方メートルにのぼっています。

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100年以上の歴史を持ち、“北九州の台所”として親しまれてきた旦過市場。所狭しと並ぶ店の多くは、戦後間もない頃に建てられた木造の建物が多かったといいます。

2度の大規模な火災に見舞われた市場。前回の火災で出たがれきの撤去は13日に完了する予定でした。

市場をよく通る人

「また4か月前と同じような光景になってるのがすごくショックですね」

前回の火災で生き残り、市場の復興に尽力していた老舗の映画館も今回は…

小倉昭和館 樋口智巳さん

「燃えている、うちはもうだめ。うちだめ、もう焼け落ちた。みなさんがね、あれだけ愛してくれた」

警察と消防は火災の原因を調べています。