ロシアの第2四半期の経常黒字が過去最高の701億ドル(約9兆6000億円)に

 

[参考記事] 「西側の制裁によりロシアが儲ける金額」はブルームバーグのアナリストの試算では日本円で約40兆円…。西側が一丸となってロシアの経済を強化する理由は何?
In Deep 2022年4月7日


エネルギー価格の高騰は、制裁にもかかわらず、ロシアの第2四半期の経常収支の黒字を記録的な701億ドルに押し上げた

businessinsider.in 2022/07/11

Soaring energy prices help Russia push its current account surplus to a record $70.1 billion in the second quarter despite sanctions

ロシア中央銀行が7月11日に発表したデータによると、2022年の第2四半期には、ロシア経常収支の黒字は 701億ドル(約9兆6000億円)に達し、少なくとも1994年以来の最高水準となった。

輸出は第1四半期の1,664億ドルから1,531億ドルに減少したが、輸入が急減しており、887億ドルから723億ドルに減少した。

ロシア中央銀行によると、今年上半期の経常黒字は 1,385億ドル (約19兆円)に達した。

エネルギー価格の高騰と商品輸出は、ウクライナ戦争の最中に西側諸国が制裁を課したにもかかわらず、モスクワの財政を支えた。一方、米国とその同盟国がロシア経済を世界の金融ネットワークから隔離するために動いたため、輸入は減少した。

エコノミストのスコット・ジョンソン氏はブルームバーグに対し、「貿易黒字の急増は、商品価格の高騰から多くの輸出パートナーからの持続的な需要まで、ロシアにとって何がうまくいっているのかについて多くを語っている」と語った。「しかし、それは(ロシアの)苦痛の兆候でもあり、輸入の急落が経済全体に混乱をもたらしている」とも述べた。

5月、IEA(国際エネルギー機関)は、ロシア政府が石油販売で、に約 200億ドルの高い収益を上げていると述べた。原油価格は輸出収入を50%押し上げた。